8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ16)

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寝室1 ページ16

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亮ちゃん髪を乾かし終えてドライヤーを片しに行く。

「Aーとりあえずベット行こか」

寝室に行って亮ちゃんはゴロンとベットに寝転がり、ぽんぽんと隣を叩く。

「おいで」

おずおずと横に寝転がり、天井に目をやる。
寝室は覗いたことあっても、一緒にこうやって寝たことはない。
ってかそういや、亮ちゃん家に来ても、いつも泊まらず帰ってたなぁ。
毎回ちゃんと送ってくれて、そのままうちに泊まってく亮ちゃん。
今思うと変やん。
…なんでやったんやろ。

『なぁ、聞いてもいい？』

「うん？」

『今までめっちゃ遊び来てたやん？亮ちゃん家。』

「せやな」

『なして泊まらせてくれへんかったん？』

そう聞くと、コロンとこっち向いて腕で頭を支え、わたしの顔を見る。

「そんなん、嬉しくなって襲っちゃうからやん」

『え？』

「Aが俺のベットで寝るんやで？好きなやつが俺のベットで……もう、我慢ならんやんか」

『えぇ？そういうもんなん？』

「そういうもん。やから、毎回すばるくんすごいなぁって思ってた」

突然すばるの名前が出てきて頭にハテナが浮かぶ。

『すばる？』

「Aのベットで一緒に寝てたやん」

『ああ！でも、すばるは兄ちゃん…？身内みたいな感覚やもん。ヨコとヒナちゃんも一緒に寝れる！』

ふーんと呟いたあと、ジッと見つめ真剣な顔を見せる亮ちゃん。

「俺は？」

『え？……ちょっとドキドキする』

「へぇ～～～」

『ニヤニヤすなっ』

「そういえば前、俺がAん家のソファーで寝てたときあったやん？」

そう言われて思い出す。
寒かったから亮ちゃんのとこに潜り込んだなぁ…って

『寒かったときやね』

「あんときはドキドキしてたん？」

『半分酔ってたし…起きた時めっちゃ緊張したのは覚えてる』

「……Aも、俺のことちょっとは気ぃあったってことやな」

ボソッと亮ちゃんが呟くもんやから聞きとれんくて『ん？』って聞いたけど「なんでもない」って言われてその話は流れた。