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目の前の人は福良さん、というようだった。一応顔は見たことがあった。
笑顔とともに差し出された手を握り、私はよろしくお願いします、と挨拶をした。
河村「河村拓哉です。よろしく。」
須貝「俺は須貝 駿貴です!よろしく!」
山本「山本祥彰です、よろしくね〜」
伊沢「俺が編集長の伊沢拓司です。今日は自由に見ててもらって大丈夫だから、ゆっくり考えてね。」
そして部屋にいた人たちも次々に自己紹介をしてくれた。どの人もなんとなく見たことがある人ばっかりで、すぐに顔を覚えられそうだ。皆優しそうで、仮に私が加入するとしてもうまくやっていけるだろう。
福良「早速なんだけど、今から撮影しようと思ってるから、よかったらそれを見学してみない?」
タクから聞いていた通り撮影はすぐ始まるようだ。この人たちがどんな活動しているのか、私はあんまり知らないから今後のためにも知る必要性はありそうだ。
『じゃあ、お言葉に甘えて…』
すると福良さんは笑顔で私を撮影の部屋に招き入れてくれた。
撮影の部屋もまたさっきの部屋とは違った雰囲気で、中には機材などがたくさん置かれていた。
福良「ここは撮影をする部屋で、ここで撮影して、それを編集して、youtubeにアップしているんだ。」
簡単に説明をしてもらった後、タクを始め動画に映るメンバーの人が撮影部屋に続々と入ってきた。
山本「うわぁいつもと違う人がいると緊張するな笑」
川上「まあこいつもまあまあ人見知りなんで緊張してると思いますよ」
伊沢「まじ?!立原さんこんな騒がしくてごめんね。大丈夫だった?」
『いえいえ、私のことは気にしないでください。』
そういうとまたもやタクが面白い、と言わんばかりの顔をする。しょうがないじゃない。初対面の人に思いっきり関西弁で話せる人の方がすごいだろう。だから私は氷の小悪魔だのなんだの言われているのに。
そもそも私がそう呼ばれ始めたのは一年の終わりくらいだっただろうか。何人もの人に告白されたが全員興味がなく、笑顔を見せることなく振ってしまった。その割には友人には笑顔を見せるものだから氷の小悪魔なんて忌々しい渾名がついてしまった。
他学年にも広がってるくらいなのだから今となってはもうどうしようもないのだが。
私が物思いに耽っている間に撮影の段取りは進んでいたらしくもう撮影が始まろうとしていた。私はカメラの後ろ側、福良さんの横に座った。
撮影が始まるまで、あと5秒━━━━━━━━━━
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エリ(プロフ) - きららさん» ありがとうございます!生き甲斐だなんて宜しくないですよ( ˇωˇ )これからも頑張ります、ありがとうございます! (2019年7月22日 18時) (レス) id: 289df29eb3 (このIDを非表示/違反報告)
きらら - もう、生き甲斐になってます(*´∀`)♪ (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
きらら - いつも面白いお話を書いてくださることに感謝しかございません!これからもエリさんのペースで更新頑張ってください!毎日更新楽しみにしてます! (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリ | 作成日時:2019年7月13日 21時