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Aside
ツイートし終わって一息つく。
今やフォロワーは3万人ほど。今日開設したばっかりだというのに早すぎる。
その3万人、いやそれ以上の人に見られるに恥じないツイートを、と考えながら文章を作るのはなかなかに緊張してしまう。
福良「どうする?もう遅いしお開きにする?」
時計を見てみればすでに11時半すぎ。電車大丈夫かなぁ…
伊沢「そうだね。電車で来てる人の方が多いし、お開きにしよっか。お疲れ様!」
そしてその場はお開きにし、それぞれが荷物をまとめる。電車で帰る人はみんなで一緒に帰ることになった。
オフィスがあるのは住宅街なのでそこそこ道も暗い。一人で帰ることになっていれば少し怖かっただろう。でも私以外にも7人ほどいるので安心だ。
最寄りの駅に着くとそれぞれの方角でまた別れる。私は水上さんと山本さんと同じ方向で、水上さんに関してはよくよく聞いてみれば最寄り駅も一緒だった。最寄り駅からは反対方向だが、最寄り駅までは一緒に帰ることになった。
深夜の少し空いてる電車に今日知り合ったばかりの人と二人。私が押し黙る中、水上さんがにっこりと笑いながら口を開いた。
水上「そういえばさ、Twitter見た?Aちゃん姫とか言われてるけど」
山本「見た見た笑」
『えっ???』
言われてすぐにTwitterを開きTLを流し読みする。その中に伊沢さんがツイートした工学部のプリンセスという文字が目に飛び込んできた。
二度、三度と繰り返して読むが書いてある文字が変わるわけがなく。
ツイートした時はすぐにTwitterを閉じてしまったので気づかなかったがこう書かれていたとは。
水上さんと山本さんが笑いながらでしょ?と覗き込んでくる。私は過去最高レベルの打ち込みスピードで伊沢さんと彩加さんにリプライを送った。
山本「姫、いいと思うよ?」
水上「そうそう。僕だってプリンスだのなんだの呼ばれてるし」
山本さんと水上さんがにこにこしながらこちらを見ている。全然フォローになっていない気がする。
『でも姫ってわがままだったりするイメージが強いんですが…』
山本「違うよ!それだけ大事ってこと!」
『えぇ…』
何か上手く言いくるめられた感がある。
でも私は絶対に認めないぞ。というか認めたくない。私はそんなに姫という器じゃないし、姫と言われて笑顔で生活できるわけがない。
『まあこういうのは一時的な冗談ってやつですよね…』
山本「でも伊沢さん何やるかわからないからね笑」
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エリ(プロフ) - きららさん» ありがとうございます!生き甲斐だなんて宜しくないですよ( ˇωˇ )これからも頑張ります、ありがとうございます! (2019年7月22日 18時) (レス) id: 289df29eb3 (このIDを非表示/違反報告)
きらら - もう、生き甲斐になってます(*´∀`)♪ (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
きらら - いつも面白いお話を書いてくださることに感謝しかございません!これからもエリさんのペースで更新頑張ってください!毎日更新楽しみにしてます! (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリ | 作成日時:2019年7月13日 21時