貴様らとっくに両想いだからな！？[２]【天祥院英智】 (ページ22)

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－You Side－

流石に、出入口前で突っ立っていれば人様の迷惑になりかねないということで、他の場所へ移動することに。

何故か2人分のお昼ご飯を購買で買うことになってしまい、今現在屋上にいる。

「購買部の食料品って初めて食べるけど、たまにはこういうのもいいね……♪」

『お気に召してくれたなら良かったよ……』

満足そうにサンドイッチを頬張る英智くんを見て、ほっと一息を吐く。

君のオススメのものをお昼にするね、なんて言われた時はどうなることかと……。

「ごめんね、突然一緒に食べようとか言って」

『っ良いの、私も嬉しかったし……！』

その瞬間、勢いで口走ってしまった内容に「あ……」と我に返る。

慌てて取り消そうと思ったけれど、その顔を見たら既に手遅れで。

「……そっか」

頬を染めながら、優しく微笑みかける彼。

そんな顔、するんだっけ。英智くん。

とく、とく、と次第に鼓動が速くなっていくのが分かる。

何となくいたたまれない気持ちになり、目線を逸らす他なかった。

「……こっち向いて？」

自分が目を合わせなければ、相手も同じことをしてくれると思ったのに。

完璧に思惑が外れたようで、惨めにも目線は引き戻されてしまう。

「……かお、赤いよ」

指先で、頬をするりと撫でられ。

羞恥心が強まり、更に体が火照っていく。

こんな整った顔を目の前にして、平然としていられる人は中々の強者だ。

私は、とっくのとうにキャパオーバーなんだよ。助けて。

「Aちゃん＿＿

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……好きだよ」

目を瞑っていれば、そんな言葉と共に、自身の腕を取られる。

耳を疑いつつパッと目を開くと、それは英智くんの口許にあって。

すると彼は、その前腕に唇を落とした。

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