もっと優しくしてください江口さん！

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安元「で？彼氏は出来たの？笑」

貴方「出来ません〜！！何でですか！？！？」








安元さんとの会話は必ずこれから始まる
どうせ出来て無いんだろうけど、という目を向けられながら質問される
そしてもちろん出来ていないと答える









安元「何でだろうね〜？笑」

花江「まだ出来ないの〜？」

貴方「うるさい。これからできる。きっと明日にでも」

西山「いや明日は無理でしょ」

梅原「てかAを好きになる人なんているの？」








ちょっと！！！！なんて事言うの！！！
いくらイケメンだからって言っていい事と悪い事があるんだからね！！！
イケメンだからって調子乗っちゃって…









貴方「ふん…イケメンや美女は私たちブスのおかげで成り立ってるようなものなんだから。私たちブスがいなければ梅ちゃんなんて絶対相手にされないんだから…！」

花江「それ自分で言ってて悲しくないの？」

安元「Aちゃんは充分可愛いよ」

貴方「安元さん…！！安元さんだけですよそんな風に思ってくれるのは！！」








はあ〜…安元さんしか勝たん！！








西山「いや僕だって可愛いとは思ってるよ？ただ…ねえ？」

花江「うん。喋るとちょっと…ねえ？」









何が言いたいんじゃこら。

ふと目の前を見るとじーっとこちらを見ている江口さんと目が合った
え、なんかずっと見られてた？









江口「Aちゃん彼氏欲しいの？」

貴方「え？あ、はい…まあ」

江口「なんで？」

貴方「え、キュンキュンしたりドキドキしたり楽しそうだから…？」

江口「どんな彼氏が欲しいの？」








どんな？そういえばあんまり考えた事無かったな
どんなか〜







貴方「えーっと…優しい人？とか？」







なんてありきたり過ぎたかな







江口「ふーん」









な、なに…


テーブルに肘を着いて手を頬に添えて自分から聞いてきた癖に興味無さそうな返答をする江口さんは何を考えているのかわからない顔で私を数秒見つめた後クスリと笑った








江口「あははっ 一生出来なそうだね笑」







…今なんて言った？
一生出来なそうって？
何が？彼氏？








江口「彼氏欲しいって思ってるのにどんな彼氏が欲しいかはわからないんだ？」








考えたこと無かっただけだし…








江口「つまり誰でもいいんだ？」








はああああああ！？！？！？








この人を優しそうだと思った数分前の私を殴りたい









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