私の復讐〜6〜

復讐 ページ8

〜岩田side〜









お前は俺に死んでほしいんじゃないのか？


なんで止める？


そう思っているのにAの雰囲気に圧倒され、なにも言えない自分に腹が立つ。






『なんで？って顔してるわね。』

『なんでかって言うと、死んでもらったら困るからよ。』


は？


死ぬほど憎いんじゃないのかよ。




『死ぬよりも辛いこと。なにかわかる？』


そんなのわかんねぇ。


1つ言えるのはこの状況が辛い。


誰にも信じてもらえない。確かにあの写真は事実だが、俺だって普通の男だ。人間だ。


なのに、理想形でいなくてはならないこと。


報道陣がなにかあれこれと言ってそれが事実になってきていること。


それが辛い。





『死ねずに、この世で苦しむこと。』

『それが一番辛いこと、違うかしら？』



さすがだな。


本当の辛さを知ってるからこそ、こんなことをするんだろう？


もう抵抗はしないよ。する気力もない。






『nexttargetは三代目よ。楽しみにしてて♪』


そういって姿を消した悪魔は1枚のメモを残していった。


“過去の自分を恨みなさい。”





その場に崩れ落ちる俺に声をかけるものは誰もいない。

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