となりのビオラ【斉藤壮馬】

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斉藤side






”私の胸はあなたでいっぱいですっていうのが…”






斉「好きだなぁ…」




江「やっぱそうなの？」




斉「わっ！びっくりした…」



江「好きなんだ？まぁ、あんな人一緒にいたら好きになっちゃうか…」




斉「いや、なにが？！

…そんなこと言ってました？」



江「そりゃもうばっちりと」




ひょっこりと現れつらつらと考察を述べていく江口さん。




Aのことを思い出していただなんて恥ずかしが、声にまで出ていたなんて




江「で？どうするの？好きなんでしょ？」




斉「いや、まだ好きって決まったわけじゃないでしょう」



江「いや、なんでよ笑 好きって言ったじゃん！Aちゃんのことじゃないの？

見てたらわかるって。Aちゃん見てる壮馬幸せそうだし」






初めて知った。




無意識だろうから本当かは分からないけど



いつもどんな顔してんだ…？






江「可愛いもんねぇ」



チラッとAのほうに視線を移して言う





斉「…まぁ、はい」




曖昧な返事をしたもののAが可愛いことなんてこの中で1番わかっている。








江「梅ちゃんともなんか仲良くなってるみたいだね。話してる」





斉「そう、みたいですね」






視線の先ではなにやら熱心に話している梅ちゃんとA。






2人とも本も読むし、植物好きだし、もしかしたら他のことも…気が合うのかな




江「今どう思った？正直に」




斉「…あまりいい気持ちはしませんね。

性格悪いですね、僕」




人が仲良く話しているのを見てそんなことを言うだなんて








江「まあ、性格悪いは置いていて…



それはもう、好きってことでいいんじゃない？」






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