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「はっ、はぁーっ、」
慣れない気持ち悪さに息が苦しくなる。
酔ってもいないのに居酒屋のトイレでこんな状況になるなんて誰が想像しただろうか。
「ふ、っゔ、ぇ、」
気持ち悪くなるだけで、吐けはしない。
酸素が足りないのか足りすぎているのかはわからないが、視界に星が飛び始める。
いよいよまずいと思って握りしめたスマホを開いて適当に電話をかけた。
「もしもーし、舘さん？」
出たのは少しだけ低くて、安心できる声。
「ひか、っはぁ、は、っ来て…」
「あれ、仕事の電話あったんじゃ、え、もしかしてトイレ？」
仕事の電話って言い訳なんで知ってるんだ。
たぶん遠くから気にかけてくれてたからなんだろうけれど。
なんにせよ察しが良くて助かる。
「といれ、いるっ…」
「ん、すぐ行く」
電話が切られた直後に大きな足音が聞こえてきた。すぐどころじゃなかった。即だった。
「舘さん？開けるよ？大丈夫？」
「じゃないっ……」
「どしたどした、気持ち悪い？」
言いながら、照は優しく背中を摩ってくれる。
嘔気は増すのに、出るものは何も無かった。
ひゅうっと器官の閉まる音がする。胃液すら出ないからただただ不快なだけで。
「ぐるぐるする、っ気持ち悪い、いき、くるしい」
「吐きそうだったら吐いちゃっていいけど、何食べた？」
「…とうふ」
「えっ、舘さん豆腐大丈夫だったっけ？」
「だめ、だけど…っ」
ひ、と変な音が喉から漏れる。
「とりあえずふっかと翔太呼ぶからね、ちょっと待ってね」
背中を摩る手は止めないで、スマホをつつく。
胃の中のものは出る直前まで来ているのに、何故か出ない。
出ない分だけ息が上がって苦しくて、ゆっくり呼吸しなきゃって分かっているけれど、呼吸の仕方すらよくわからなくなってくる。
「はぁ、は、はぁ、っ、はぁっ、うぇ、」
むり、むり、むり。
なんだか寒くなってきて、死ぬのか、なんて物騒なことを考えた。
いしき、とぶかも。
と目を閉じそうになったとき、大きな音と共に扉が開いた。
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さな - コメント失礼致します(^^)いつもこのお話楽しく読ませて頂いております！更新の方事情理解しておりますがどうしても感想だけお伝えしたくこうしてコメント残させて頂きます…！催促しているように感じていたら申し訳ないですが体調に気を付けてお過ごし下さい…！ (2019年12月26日 22時) (
レス) id: ab89a0a9b9 (このIDを非表示/違反報告)
美福(プロフ) - 作者さん» 全然大丈夫ですのでゆっくり更新していってくださいね！体調気を付けて頑張ってください(^ ^) (2019年11月20日 22時) (レス) id: 9e6bdd0fef (このIDを非表示/違反報告)
作者 - いちごみかん。さん» リクエストありがとうございます。諸事情により暫く更新できない状態のためリクエスト作品執筆までに時間がかかりますが長い目で見ていただけるとありがたいです(><) (2019年11月20日 19時) (レス) id: 039328aca8 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 美福さん» ありがとうございます(；；)諸事情により暫く更新できない状態ですが12月中旬までにはなんとか更新頻度を安定させようと思っておりますので長い目で見ていただけるとありがたいです（；＿；） (2019年11月20日 19時) (レス) id: 039328aca8 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみかん。(プロフ) - リクエスト失礼します！涼太くんが喘息持ってることを隠していて、ダンスレッスンの時に発作を起こして倒れちゃう話が見たいです！（しょっぴーだけ知ってる設定だと嬉しいです！） (2019年11月18日 23時) (レス) id: bb0523e0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年11月6日 22時
