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名前を教えて王子様 ページ2

デビューを間近に控え
新しくにじさんじに入ることとなった
壱百満天原サロメと蜂須賀A



「こちらでお待ちすればよろしいのでしょうか」


『そのようですね』



気高い貴族感が否めない二人に
周りの目線は釘付けになる

そんなことなど気にもとめず
蜂須賀はフワリと微笑んで
壱百満天原に話しかけた



『何か奢りましょうか。外も暑い事ですし』


「いえいえ!お気になさらないで」


『そうですか。では私は、自販機に参りますので』


「えぇ。誰かがいらっしゃったら伝えておきますわ」



外はひどく暑く
肌が微かに汗ばむような気温

飲み物を買おうと
蜂須賀は自販機に向かった

ただ普通に歩いているはずなのに
背筋を伸ばし、まっすぐ前を見据えて
まるで紳士のような立ち振る舞い



「そう言えば新人が来るらしいじゃん」

「知ってるわ〜、確か…え、なにこれなんて読むの?」



まぁ、初見は読めないだろう
新人を噂する彼らを横目に流し
曲がり角を曲がろうとした、その時



「わっ!」


『おっと、』



きちんと前を見ていなかった
少しばかり小さい背の男性とぶつかってしまい
反射的に、蜂須賀は後ろに倒れかけた彼の手を引き寄せ
背中に反対の手を回す



『お怪我はありませんか?』



話しかけられた男は
瞑った目をゆっくり開ける



「あ、な、無いです!すいません!」



勢いよく顔を上げた先には
蜂須賀の、あまりにも人間離れした
色気が漂う綺麗なご尊顔

目を合わせた瞬間に
今現在、自分が置かれている状況が脳に飛び込む



「あ、あ…あ……」



『申し訳ありません。前を見ていなかったもので』



「お、おれ…もすいません」



心臓が激しく
バクバクと音を立てる

社内は先程までエアコンが効いていたのに
節電のために切ったのだろうか

不思議と身体全体が暑くなってきた



『えっ、と…もう行きますね』



手を離してから一向に目が合わない彼に
不安そうに、再び自販機に向かう



「あの…」



服の裾の違和感に気づいた
どうやら、掴まれているようだ



『…はい?』


「名前って、聞いてもいいですかね…」


『あぁ…』



もう一度彼に向き直り
恭しく手を胸に当てる



『蜂須賀Aと申します。以後、お見知り置きを』



…あなたは?

蜂須賀が聞き返すと

身長差で自然と上目遣いをされ
不意にもときめいてしまう



「不破湊です!新人くん…か」



成程。先輩だったか

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荊棘(プロフ) - ぜひ続きを読んでみたいです… (5月14日 15時) (レス) @page9 id: 27c91382d8 (このIDを非表示/違反報告)
ウホ。 - お待ちしてまウホ。 (5月4日 22時) (レス) @page9 id: 1ba0f71018 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - 待っています。 (4月29日 5時) (レス) @page9 id: 693da42da3 (このIDを非表示/違反報告)
どっかの豆腐 - 待っています。 (2023年4月3日 23時) (レス) @page9 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
Χ(プロフ) - ウッホウッホウホッホ【訳ファンが原因とゆうのは少し悲しいですね。私達は待つしかできません!悲しいですが共感できます。更新頑張ってください。】 (2022年8月19日 20時) (レス) @page9 id: fd72f115dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マウンテンゴリラパーカー | 作成日時:2022年8月3日 14時

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