九試合 ページ11
*
数時間後、彼は何時間か前と同じ格好で机に頭を押し付けている。
この人ッ、ぜっんぜん起きない！！！！
びっくりするほど熟睡されてるらしく、肩を揺すったり頬を抓ったりするのだが寝言とともに吹き飛ばされる。
相当お疲れのご様子だなぁ、、もうこれ明日まで起きないんじゃ、、
時計を見ればあと十分程度で12時をまわろうとしていた。
12時以降はもう一人の従業員と入れ替わるのだが、その子に迷惑はかけるのは胸が痛む。
自分の担当時間に起こってしまったことは私が対処しなくては。
こうしているわけにもいけないので、すぅっと息を吸い込み、
『てんちょー！！折原さん眠りになられました〜！』
バックに向かって大声で叫ぶ。
店長を呼びに行くのが面倒くさいのもあったが、あわよくばこの大声で起きてくれないかと思ったが、残念ながら微動だにしなかった。
「まぁた折原さんか、、、」
暫くすると、バックから店長が出てくる。
流石にもう店長でさえ覚えてしまった名前を呼びながら肩を揺するが、私同様起きてはくれなかった。
PC事務でもしていたのだろうか。目尻を疲れたように擦り、欠伸が止まらない店長は「めんどくさ〜」と呟いた。
「A、持って帰ってよ〜」
『、え』
店長が言う持って帰る。というのは、折原さんを私の家に泊まらせるということ。
私女の子なんですけど！！と反論するが、
「前回も何も起こんなかったんでしょ？そらるさんからのお願い」
『、、まぁ。』
「俺は暫く業務で帰れないし、真冬に任せるわけにはいかねぇだろー？」
『……』
実を言うと、この店で以前彼が潰れた時、数回私が家にお連れしたことがあるのだ。
最初の一回は店長も申し訳無さそうにしていらっしゃったし、真冬くんというもう一人の子はまだこの店にはいなかったので渋々了承してしまったことが、こうずるずると今の今まで引きづられている。
まぁ、一度もアクシデントは起こらなかったし、折原さんのことは信頼しているから問題ないのだが、やはりどうしても男と女であるため少しの抵抗は残る。
「いーよね？A」
今回は嫌だといえ私！！いくら店長の頼みだろうと色々問題があるだろう！！いうんだ！
『………承知しました。』
断れませんでした、、、、帰りましょう折原さん、、、、
終わり
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さざんか(プロフ) - 終わり！？！？まだまだこれからですよ作者様……！！！うらたさんも志麻さんも登場してないですし、なによりこんないい所で終わるなんて生殺しじゃないですか！！！！続き待ってますから!!!!!!!!!!!😭😭 (2023年1月21日 0時) (
レス) @page11 id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 終わってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2021年9月17日 1時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
よ(プロフ) - 瑠珂さん» コメントありがとうございます。瑠珂様のお言葉で創作意欲が上昇致しました！嬉しいコメントありがとうございます！今後ともこの物語をどうぞよろしくお願い致します。 (2020年2月17日 16時) (レス) id: 4992fa2252 (このIDを非表示/違反報告)
瑠珂(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き読むのがめっちゃ楽しみです！！ (2020年2月17日 14時) (レス) id: da9dad6d7f (このIDを非表示/違反報告)
よ(プロフ) - ちぃさん» コメントありがとうございます。好きといっていただき嬉しい限りです！このお話を好きになっていただきありがとうございます。これからもよろしくお願い致します！ (2019年12月1日 10時) (レス) id: 4992fa2252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よんり | 作成日時：2019年11月24日 10時
