story 20 ページ20
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教室に、メイド服の男子とスーツ姿の女子が集まる。
似合ってる、似合ってない、とみんなが騒ぐ。
「見てみて！どう？！」
小山くんが、加藤くんの肩を無理矢理掴んで私と真由の前にやって来た。
『……可愛い』
「マジ？！笑」
『うん、』
「ってA、俺の方見てなーーい！笑」
「だって小山は可愛くないもん(笑)」
「真由は正直すぎな？笑」
私の目は間違ってなかった。
始業式の日、彼を美少年だと思った、あの日の私の目は。
髪は短いけど、もしウィッグでもつけたら…
お人形さんのような美しさだ。
「シゲ、前髪ちょっと分けてみようよ(笑)」
「いいじゃん。私、ピン持ってるよ(笑)」
「え、」
二人掛かりで髪をいじられてる加藤くんは、やっぱり可愛い。
「やめろよ小山っ、お前も！」
「お前って誰ですかぁ」
「佐々木」
「あ、私の名字知ってたんだ」
「毎朝出欠とってんだから嫌でも覚えるわ」
「うざ？？？」
「ホラ、真由もシゲも喧嘩しない(笑)」
小山くんが仲介しようとしたら、真由がハッとしたように教室を飛び出していった。
「真由っ？！」
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小山くんの声に反応せずに真由が走っていったその先には、真由と似たようなスーツ姿の二宮先生が、いた。
ニノちゃんと笑い合う真由は、私達に見せる笑顔とは違う顔で笑っていて。
純粋に可愛かった。
「あーあ(笑)」
振り向くと、小山くんが悔しそうに下唇を噛んで、それでも笑っていた。
あんな素敵な笑顔の真由を見れるのはなかなかないし、でもその笑顔を引き出せるのは自分じゃないことが悔しいのだろう。
加藤くんは2人の手から逃れ、自分の前髪を元に戻しつつも、しっかり小山くんを見守っている。
「俺、まだ子供なのかなぁ(笑)」
「100パー子供。百歩譲っても俺の方が大人」
『辛辣…』
「A助けて(笑)」
小山くんの言葉に、ふ…と加藤くんが笑いながら私を見ていて。
小山くんと真由のおかげで、さっきまでの加藤くんとの溝はなくなったような気もするけど、どうして避けられていたのかだけが分からなくて、いつまで経っても私は1人で悶々としていた。
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鈴木カルロス三郎太(プロフ) - ゆっちゃんさん» えええありがとうございます(;o;)更新遅くなりましたが地道に続けていくのでよろしくお願いします。 (2018年9月19日 15時) (
レス) id: 1320e2bf1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - これ読んでるとなんか幸せな気持ちになりますww この作品好きです(о´∀`о)応援してます！ (2018年8月25日 1時) (レス) id: f0e7248429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴木カルロス三郎太
| 作成日時：2018年8月20日 22時
