story 16 ページ16
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夏休みが明け、久々の学校。
昇降口で真由とばったり会い、花火大会が懐かしいね、なんて話しながら教室へ向かう。
久しぶりの教室は、なんだかいつもより騒がしい。
足を踏み入れると、すでに来ていた加藤くんと目が合う。
加藤くんは、困ったような顔で笑っている。
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『おは、』
「あ、加藤の彼女いらっしゃいました〜！！！」
『…え、』
瞬く間にクラスの男子に囲まれる私と真由。
一緒に囲まれてしまった真由が、気にしちゃダメだよ、と小さい声で私に囁いた。
それでも、きっと私が何か言わなきゃこの人達はおさまらない。
「俺見ちゃったんだよね〜！2人で花火大会行ってるとこ！」
「いつから付き合ってたんだよ〜！」
「加藤のどこがいいの？！笑」
『……』
男子たちの隙間から見えるのは、珍しく下を向いている彼。
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『……くだらない』
小さく呟いたつもりが、予想以上に大きかったようで。
周りの男子たちが、は？なんだよ、という顔を向けてくる。
『…くだらないって。そもそも真由と小山くんもいたし、クラスの友達と遊んじゃダメ？一瞬でも男子と2人きりだったらなんでもカップルになるの？』
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“なんだよ、小山達もいたのかよ”
“誰だよ、2人きりだったとか言ったやつ”
周りを囲っていた男子達はバツが悪そうに退散していく。
こっそり野次馬していた女子達は、Aちゃん大変だったね、本当はどうなの？って興味津々に近寄ってくる。
その間から見えたはずの加藤くんは、小山くんと話してるみたいで、小山くんの背中しか見えなかった。
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その日から、加藤くんは私を避けるようになった。
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鈴木カルロス三郎太(プロフ) - ゆっちゃんさん» えええありがとうございます(;o;)更新遅くなりましたが地道に続けていくのでよろしくお願いします。 (2018年9月19日 15時) (
レス) id: 1320e2bf1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - これ読んでるとなんか幸せな気持ちになりますww この作品好きです(о´∀`о)応援してます！ (2018年8月25日 1時) (レス) id: f0e7248429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴木カルロス三郎太
| 作成日時：2018年8月20日 22時
