私は火事の中幼なじみを見捨てた【黄】

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Aサイド

放課後の学校。

今、るぅとくんと私二人きりで教室にいる。

最初関わらないと決め込んでいたが、

以外にもるぅとくんがフレンドリーなので関わってしまう。

でも今回は、私が頼みこんだ。

「もう一回やけどの跡を見せて」、と。

る「では脱ぎます」

言い方がなんかいやだ。

るぅとくんは前みたいに一個ずつ丁寧にボタンを外していく。

そして見えた焼け跡。

上半身ほとんどが火傷で占めている。

ほんとに自分が悍ましくなってくる。

『るぅとくんはあれからプール入ったことある？』

一つの疑問。

る「ないですよ？見捨てられたあの日から、プールも修学旅行でのお風呂も入ったことあり
　 ません」

”見捨てられた”

その一つの言葉だけで、心が抉れる。

そういえば、謝ってなかったな。

『るぅとくん、火事の時、見捨ててごめん、』

断じて、許されるとは思っていない。

る「、、、」

『許さなくていいよ』

上半身とは言ったが、足も火傷しているのだろう。

許されるはずがない。

私は鞄をもって、教室をでる。

そう、誰かがこの会話を聞いているということを知らずに＿＿＿＿

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