私は火事の中幼なじみを見捨てた【黄】

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Aサイド

どうしよう。

るぅとくんにばれていた。

るぅとくんは顔が可愛いから、その気になれば女子を味方にして私には復讐するかもしれない。

いや、そんな酷いことしないよね？

るぅとくんは。

あの時までのるぅとくんでいてほしい。

るぅとくんが女子を味方にして虐められても、別にいい。

どうせ、るぅとくんを見捨てた事がばれて虐められるだけだから。

違ってくるのは、るぅとくんがその場にいるだけ。

るぅとくんの復讐、見捨てた事がばれて虐めに発展、この二択だろう。

でもな、、、正直るぅとくんが生きていてよかったなぁ。

今のるぅとくんへの気持ちはわかんないけど、前はるぅとくんの事が好きだったから。

今は、るぅとくんと関わりたくない、その一心だろう。

『はぁ』

誰もいない教室の中で一人ため息をはく。

そう、誰もいなかったはずだ。

る｢どうしました？ため息なんか吐いて。幸せ逃げますよ？｣

教室にいないはずのるぅとくんがそういう。

『なんでいるの』

る｢えぇ？失礼だな〜。僕がいてもいいじゃないですか｣

『こちとらあんたの事で悩んでんのよ』

る｢あれはAちゃんが悪いです、あ、見ます？僕の傷｣

私が悪いのはごもっとも。

そして、るぅとくんの傷。

どんなふうになっているのだろう。

『できれば見せて』

るぅとくんは手で口元を隠して笑う。

る｢いいですよ｣

るぅとくんは、制服のボタンを一個ずつ外していく。

なんか、、、えろい。

そんな変なことを考えていた私が馬鹿だった。

るぅとくんの傷。

それは、酷いものだった。

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