ちょっとだけ【東海オンエア】 (ページ23)

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自分でしといて恥ずかしくなる

噴火しそうなくらい暑い。

あーやっちゃったよ…

今までは幼なじみだから。って言ってきたけど俺にはもうそれは難しいかも

と｢幼なじみやめよう｣

この日から俺は花のことを幼なじみじゃなくて1人の女として見るようになった。

好きなんてのは伝えられるわけもないから幼なじみの立場を利用してずっと花の傍にいた

それは高校に入っても同じだった

一瞬俺と付き合ってる噂がたった時はそれを利用してほんとに付き合っちゃおうとかも考えたけどそれは男としてのプライドが許さなかった

昔は毎日一緒にいたけど高校生にもなればお互い何かと気を遣ってしまう

クラスも離れてたから徐々に一緒に過ごす時間も減ったしお互いの家に行き来することすらも減った。

部活も違って一緒に話すのなんて朝の通学路だけ。

最近よく花の話に出てくる“ゆめまる”

俺より一緒にいる時間が長いなんて男としてはダサいけど嫉妬する。

と｢ゆめまるってどんな人だら｣

まずは偵察してこう。

花｢えっとー面白い！あと優しい！怒ったとこ見たことないくらい優しい！｣

と｢そんなん出会ったばっかやん怒るとこあるわけ！｣

俺でもそんな褒められんのに何で出会って数ヶ月のゆめまるってやつに負けてんの？

そんなん悔しすぎるやん

花は俺に近寄って背伸びをして頭を撫でてきた

と｢ちょ、なんだよ！｣

花｢今日不機嫌なのかなと思って…｣

昔から俺が不機嫌だと頭を撫でるそんな彼女が愛おしくてたまらない

と｢んあーー！！くっそー！！｣

ここで抱きしめてやりたいけど俺にはそんな勇気も無いから頭抱えちゃうよ

ちょっとだけ俺に男らしさがあったら良かったのにね