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「てっちゃんも私も知らんかった」



ゆめまるに言うと




ゆ「俺も好きな人の名前までは聞いてないんだけどね、何か協力してくれって」



名前知らないのに協力できんの?(笑)



「そっかーとしみつ頑張れー陰ながら応援してますw」



モヤモヤした気持ちを誤魔化すように言った




ゆ「これとしみつに言わないで!!怒られるからw」



て「言わんよそんなことw」



HR始まりのチャイムが鳴りゆめまるは焦って席に戻る



て「ねえねえ」



先生が話してるのにてっちゃんはお構い無しで話しかけてくる



「なーに?」




て「としみつの好きな人って誰なんだろうね」




て「花かなー?」




その言葉に少し焦る私。てっちゃんはそんな私を見て笑ってる



「そ、そんなわけないじゃん!」




て「まあそうだよね〜、お前ら兄妹みたいだし」




「…。」




て「それに本当に花のことなら俺は嫌だしね」




「も、もう!からかうのやめてよね!」




不覚にもドキッとしたけど相手がてっちゃんはね〜なんて可愛げ無い言葉を放って前を向く



て「本気だったらどうすんのよ、お嬢さん」



「ばかげえ。変なことばっか言っとんなよ!w」




次の授業の準備をしながらてっちゃんの意味わからん話を流す




と「花〜」




私の席は廊下側の後ろから2番目の席にだから廊下の小窓から良くとしみつが物を借りに来る。




と「体操服の上2枚とか持っとらん?」




「あー持っとるよ待ってて」




ロッカーに向かおうとした私をてっちゃんは止めた



て「俺が貸すー!!!」



と「ふざけんなお前の臭いやん!!」



て「文句言ってんじゃねえ!着やがれクソ野郎!!」



ケラケラ2人は笑って結局としみつはてっちゃんの体操服を泣く泣く着てった



そんなとしみつを見てやっぱり好きな人は私じゃないって確信して少しだけ悲しくなった

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作者名:叶芽 | 作成日時:2019年6月15日 16時

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