紳士と蛞蝓と檸檬と私 ページ7
『何でこんなことに成ったんだよぉぉぉ』
私は飲み屋のテエブルに突っ伏す。私の横には、既に6杯程飲み終えた杯が重ねてある。
「否、今回のは明らかに手前が悪いだろ・・・つか未成年が酔っ払って絡むな」
珍しいことに酔っ払っていない中原幹部が、突っ伏したままの私の背を叩いた。
『ごふッ!』
蛞蝓幹b・・・おっと失礼、中原幹部は、叩く力がゴリラ並に強いので、かなり痛い。
『だってだって、此の私に中学校への潜入を任せるなんて!こう成るに決まって居るじゃないれすかぁ!』
「鬱陶しい、寄るな手前!」
中原幹部は、ぐいと寄った私を邪険に押し返した。
「まあ彼女の云う事にも一理ある、A君は君が教えた体術をいたく気に入って居る様だからな」
問題が起こるのも頷ける、と、今朝私の保護者役を演じた広津さんが淡々と云った。
『れすよね、広津さん!わかってるぅぅ!流石!』
「誉めてないでしょ」
隣に座る梶井が、半笑いで呟いた。
『って云うかさぁ、此れ、中原幹部が潜入したら善かったんじゃないれすかぁ?見た目も、中学生って云っても違和感ないしぃ・・・寧ろ小学せ、ったぁ!』
云いかけた私は、ゴズッと云う不穏な音で中原幹部に殴られた。
『やだDV!セクハラ!パワハラ!今ので骨折れた!訴えてやる!』
「手前もう一度先刻の台詞を云ってみろ次は本気で殴ってやる」
今の本気じゃなかったんだ・・・流石私の師匠。
私は呑みすぎで痛む頭とぶん殴られた背中を心配しつつ、明日からの学校生活について思いを馳せて居た。
『・・・ほんと如何しよ、明日』
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☆天香☆ - ちゆき♪☆さん» 確認しましたが、確かに「ベイビー」でした!ボカロ好き故にドヤ顔で使ったのですが、間違えていたと知りお恥ずかしいです・・・修正させて頂きました、申し訳ありません!ご指摘ありがとうございました! (2019年12月1日 20時) (レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちゆき♪☆ - 18ページのロキの歌詞、ベイベーではなくベイビーでは?間違っていたらすいません。 (2019年11月30日 21時) (レス) id: 61c2bf0dba (このIDを非表示/違反報告)
☆天香☆ - 梓季さん» 俺自身もあそこは非常に楽しく書かせて頂いたところですww同じく楽しんで下さった方がいて嬉しいです!学校始まったので頻度落ちると思いますが更新頑張ります! (2019年8月29日 19時) (レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
梓季(プロフ) - 中也もカルマも大好きなので2人が喧嘩してるのが想像出来すぎてニヤニヤしてしまいます( ̄∇ ̄)これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月28日 20時) (レス) id: ae84a91129 (このIDを非表示/違反報告)
☆天香☆ - 西園寺氷空音さん» か、感激です・・・!本当に嬉しいです!ありがとうございます、更新頑張りますね! (2019年8月23日 13時) (レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆天香☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amaka00/
作成日時:2019年8月1日 14時