好きだから仕方ない

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Yamada side







ぽーっとする意識の中、



見覚えのある天井が目に映る




あれ、俺…いつの間に家に帰ってきたんだ…？




なんだか少しだるい体を起こすと、



それと同時に水枕らしきものを持った



のっぽが部屋に入ってきた







「だめじゃん！寝てなきゃ、」







慌てて俺の体を倒して布団を被せる




そっか、裕翔に運んでもらったんだっけ、、




温くなった水枕を新しいのに替えてもらい、



ついでにおでこの冷えピタも取っ替えてもらった







「ごめんね、裕翔…迷惑かけて、」







「迷惑なんて思ってないよ」







そう言うと俺の頬に裕翔の大きい手が触れる



いつもなら温かいのに今日は少し冷たく感じた







「…やまはさ、我慢し過ぎなんだよ。


仕事にしても何にしても、一人で抱え込んで…



もっと頼っていいんだよ？もっと、」







“甘えていいんだよ…？”







「っ、でも、！」







一回甘えちゃったら、



たぶん、ずっと甘えちゃうし、



それに、糸がぷつりと切れた俺は



今の俺以上にめんどくさいと思う…







「でもじゃないの。俺が甘えて欲しいんだから！」







なんでそんな、優しいんだよ…っ、



ぽろぽろと涙が溢れ出す







「…っ、甘えても、いいの、？」







「いいに決まってんじゃん！



もう、ほら泣かない！熱上がっちゃうでしょ」







必死に止めようとするけど



優しくされればされるほど



涙が出てきた







「これ以上泣いたらちゅーするかんな」







「だ、だめ、！裕翔に風邪うつっちゃう、」







裕翔はにこりと笑って、



顔まで被った布団を剥がすと



鼻先と鼻先が触れ合った







「今日はこれくらいで我慢しとく」







なんだか、



普通にちゅーするより恥ずかしくて、



熱のせいかのぼせたような感覚になる







「…裕翔…、わがまま…言ってもいい？」







「！…いいよ」







「あの、ね…」







“風邪が治ったら、いっぱいちゅーして？”







これが俺の精一杯の甘え






end




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ゆとやま×風邪

傷口に蜜を in×ym→←甘えベタ yt×ym

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