隠された恋〈赤〉 (ページ4)

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「A～お昼一緒に食べよー」

入学してからいっときがたち
席が前後で仲良くなった咲から声をかけられた

「うん！たべよたべよ！」

咲の席を後ろ向きに動かし、向かい合って食べられる体形をつくり、お弁当を食べ始める

「そーいえばさっき、Aどーしたの？笑｣

「え？あのボーってしてたやつ？」

「うんうん」

「んー、ちょっと考え事。笑」

「そっか」

眉をへの字にさせ優しく微笑む咲

．

「すきありぃ！」

後ろの方から手が伸びてき、

弁当の私のミートボールをつままれる

「あぁ！」

咲との会話に集中してシゲの気配に全然気づかなかった

「ねー！返してよ！」

「ん、え？もう食べちゃったァ」

おちゃらけた声の調子で言う

せっかく残してたのに…

うまいうまいと指を舐めながら教室からでていくシゲ

あーもー…

「Aと大毅くんって仲いいんだね」

「え。あ、まあね。笑」

咲はthe女子だなぁ、、

シゲのことを大毅くんなんて呼ぶ人はめったにいない

強いて言うなら、シゲの親か、昔の私。