ココロ

･ ページ20

･

side You

･





吃音症で上手く言えない私に

イライラする様子も見せず、優しく、笑顔で

ゆっくりでいいよ と言ってくれる樹くん。



他の人と喋ると吃りが出てしまうのに

樹くんとだと どこか安心して 落ち着けて

少し詰まるけど 喋ることが出来る。

ほんとに感謝しかない。





樹「上手く言えなかったってことは、なにか言おうとしたってことでしょ？俺に教えてくれる？」

「…治る、かなって、いうの、聞きたかった、」

樹「そっか。A、吃音を治すのに1番の近道なんだっけ？」

「……頑張り、すぎない、こと」

樹「そう。絶対治るから。だからゆっくり」





無理しなくていい、自分のペースで、ゆっくり

いつも樹くんが言ってくれる言葉。

私の心の支えになってる。





樹「俺Aの声好きなんだよね」

「……え？」

樹「だから、もっと沢山聞きたいなって 笑」

「……あり、がと」

樹「俺と一緒に、ちょっとずつでいいから治してこうね」

「うん、！」





樹くんとなら、頑張れる。

これからも 沢山頼るから、助けてね。



そう言ったらきっと 「当たり前だろ」って

言ってくれるんだろうな。





樹「Aの幸せは俺が作るから、」

「……くさいセリフ、だね、笑」

樹「うるせぇ、笑」





･



･

story7 ｰMakotoｰ→←･

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す