検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:35,508 hit

ページ12



side Shogo







「もうこんな時間なのに……連絡ひとつあらへん。」





同い年の彼女とは 同棲を初めてしばらく経つ。



心配やからって言う俺のわがままで

仕事から帰る時は絶対連絡してくれるんやけど

今日は いつもより2時間過ぎても連絡が無い。



職場まで迎えに行こうか、、、

とりあえずマンションのエントランスまで出てみる?



じっとしていられなくて

家の中をずっとぐるぐる歩き回って数十分、

ようやく がちゃっと玄関の開く音がして

飼い主を待ってたペットのように玄関に駆けつけた。




「A、おかえ、っ」

「ふっ…う、……ひっ、」




そこにいたのは、

『ただいま』って柔らかく笑ういつもの姿から想像できない

涙を流し、うつむいたまま暗い表情の彼女で。



どうした?

何があった?

嫌なことされた?

体調が悪い?

なんで、泣いてるの、、?



疑問がぐるぐる頭の中を駆け巡る。



一言も発さずに玄関から動けないAを

優しく、壊れないように、

何を言うでもなく ただ抱きしめてあげる。





「ひっ…、う……しょご、っ」

「ん、おかえり。」

「うぅ、しょうご……っしょご、」

「そうやで、しょうご。A、今日もお疲れ様やなぁ」

「ふ……ぅ、う……」

「ん、Aちゃん、ソファ行ける?」




小さな頷きがあったのを見逃さず

一度腕をほどいて、ゆっくり、部屋に上がるのを待つ。



どんだけ疲れていても

脱いだ靴はしっかり揃えて

手洗い、うがい、消毒をして

スーツのジャケットもしっかりハンガーにかける。

そういうところ、好きなんよなぁ。





「ん、きたきた。おいで?」

「ぐすっ……ぅ、しょうごぉ、、、」

「おかえりA、お疲れ様。」

「ごめ、ん、、っ……」

「んー? なんでや、なんも気にすることないで?」





とりあえず Aの好きな暖かいお茶を渡して

向かい合わせになって背中を撫でながら

乱れて荒くなった呼吸が落ち着くのを待つ。









・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (125 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
256人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , EXILETRIBE
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さそり(プロフ) - ???????さん» こちらこそ、私の作品ページに遊びに来ていただいてありがとうございます!ついこの間アカウントを新しくしましてプロフィールに載せるの忘れてました…助かりました(汗)@scorpio_stories というユザネでやっております(^^) (2021年11月7日 22時) (レス) id: 314de52b6c (このIDを非表示/違反報告)
さそり(プロフ) - なぎささん» ご愛読ありがとうございます(__)壱馬くんですか!1と5どっちでしょう?!不定期更新にはなりますが楽しみに待っていただければ幸いです(^^) (2021年11月7日 22時) (レス) id: 314de52b6c (このIDを非表示/違反報告)
???????(プロフ) - いつも素敵な作品書いて下さりありがとうございます‎߹𖥦߹さそりさんのTwitterアカウントって教えて貰えて貰うことは可能でしょうか、? (2021年11月7日 16時) (レス) id: 14b7179736 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - さそりさん» これからも楽しみにしてます! (2021年11月7日 2時) (レス) id: b78d857df3 (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - お話読ませていただいてますどの話しもいいけど壱馬君のが好きですこれからも楽しみにしてます頑張ってください (2021年11月7日 1時) (レス) @page28 id: 090abd2e63 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さそり | 作成日時:2020年8月13日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。