灰色少女とガラスの靴 2 ページ42
その頃お城では
「イルミ！早く結婚してちょうだい！他の国からお見合いの写真が届いてるわ！この人なんてどうかしら？…早く孫の顔が見たいわ！ねぇあなた」
「俺、誰でもいいんだけど…」
女王様は毎日こんな感じでした
「あぁ」
王様は話を聞いていませんでした
「まったく…あなたという人は そうだわ！今夜舞踏会を開きましょう！準備しなさい！」
女王様は急に舞踏会を開こうと大公様に言いました
「そんな無茶な…」
大公様は急いで舞踏会の準備にとりかかりました
そして早速国中の娘に舞踏会に来るように、と招待状を出させました。
少女は継母たちから言いつけられた仕事をせっせとこなしていましたが、夢見る心を失わない少女は何をしてもへこたれません。
そこへお城からのお使いが舞踏会の招待状を持ってやって来ました。
お城の舞踏会と聞いた姉たちは大はしゃぎしあれやこれやとドレスを選び始めました。
「お母様、国中の娘が招待されてるという事でしたので私も行ってもいいでしょ？…」
と少女は継母に訊ねてみると
「もし言いつけられた用事を全てこなしふさわしいドレスも用意出来たらいいわ」
と言ったので少女は大喜びで仕事に励みました
でもそれは継母の新たな意地悪でした
継母は次から次へとこなしきれない用事を言いつけました、
継母は少女を舞踏会に行かせないつもりだったのです。
少女のドレスは姉たちによってめちゃめちゃに引き裂かれていていました。
1人取り残され、少女はあまりの事に夢も希望も何も信じることが出来ず
「こんなのあんまりよ…」
と少女は泣き叫びました。
そこへおばあさんが現れました
おばあさんは少女をなだめ、
「あなたも舞踏会に行かなくちゃね」
と言い
畑のカボチャを立派な馬車に変え近くにいたネズミを馬にトカゲは御者と従者に変化しました
「仕上げはこれよ！」
少女が着ているボロボロの服を見たこともないような透明できらきらした美しいドレスになりました。
そして少女の足にはガラスの靴がきらめいていました。
大喜びの少女におばあさんは一つだけ注意を与えました。
「12時になると魔法が全て溶けてしまうから必ず12時までにはお城を出るのですよ！」
おばあさんは少女を舞踏会に送り出してくれました。
｢ありがとう！おばあさん！｣
｢はい、行ってらっしゃい｣
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ゆず(プロフ) - レナさん» コメントありがとうございます。更新遅れてしまいすみません。 (2018年7月27日 1時) (
レス) id: 58878dd57a (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 続き気になります (2018年7月25日 1時) (レス) id: a63af7b3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice☆ | 作成日時：2017年7月22日 11時
