14話 ページ15
「あ、いたいた〜！Aー！瑞希ー！」
『え、杏？！』
「偶然そこで会ってな。白石もAのことを探していたから、一緒に来たんだ。」
「後夜祭は合流しようって言ったじゃない！」
「あははっ、そうだったね〜。」
「おぉ！類！そこにいたか！探したんだぞ！」
「司くん.....ショーの準備は終わったのかい？」
「あぁ！さぁ！後夜祭へ行こうではないか！！」
『相変わらずだねぇ、司くん。』
「あのセンパイだけはマジで理解出来ねぇ......」
『あれ？類もじゃないの？笑』
「.....あの人は司センパイより話が通じんだよ。」
『ふ〜ん。司くんも....真剣の時はあるよ？』
「どうだか。」
「それよりも！早く後夜祭に行くよ！」
「杏〜、待ってよ〜！」
「オレらも行くぞ。冬弥！」
「あぁ。楽しみだ。」
....瑞希も類も、元気そうで良かったよ。
よしっ、私も後夜祭に...
「____A」
『あれ、類？』
気づかなかった。てっきり司くんと行ってると思ってた.....
「....僕にまだ何か隠してるのかい？」
『っ、何も、隠してないよ！』
本当に類は鋭い。やっぱりさっきの気づいてたんだ。
「嘘もいいんかげんにしておいた方がいいよ。」
『っえ、』
「全部バレてるよ。瑞希にも、ね。」
悲しそうに笑う類。
......どうして？バレないようにしてたのに...類はまだしも、瑞希まで？.....何もなさそうだったじゃん。
「信じられないっていう顔をしているね。」
『そんな、こと...』
「Aにはね、クセがあるんだよ。」
『クセ....？』
「そう。Aはいつも嘘をつく時、髪を耳にかけるんだ。」
....全然気づかなかった。
..........これからは気をつけよう。
「で、僕に隠してることってなんだい？」
『....類には関係ないよ。』
「否定はしないんだね。」
『うん。バレたからね。.....でも、瑞希は気づいてないと思ってた。』
「瑞希のことさ。遠慮をしたのだろう。ボクはまだ知ってはいけないものだってね。」
『....そうだろうね。』
「...僕にも教えてくれないのかい？」
『ダメだよ。類達は関わっちゃダメ。』
「っ、どうして？」
『類達を失いたくないから。』
「....僕はどこにも行かないよ？」
『そういう意味じゃないよ。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 514人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵豆腐 - みぃさん。ありがとうございます！最近テスト期間に入りまして...更新少し遅れています。応援ありがとうございます！貴重なコメントも... (2021年11月17日 22時) (
レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めまして花と申します。こちらの小説を拝読させて頂き、とても面白かったのでコメントをさせて頂きました。読んでいて、今後の主人公ちゃんがどうなって行くのかが楽しみです。更新頑張ってください。楽しみしております。 (2021年11月14日 15時) (レス) id: 425f5620de (このIDを非表示/違反報告)
絵豆腐 - わああ！！ありがとうございます〜！返信遅れてすみません。更新頑張ります！！笑 (2021年11月13日 7時) (レス) @page36 id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！楽しみです！更新頑張って下さい!! (2021年11月6日 19時) (レス) @page36 id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絵豆腐 x他1人 | 作成日時：2021年10月9日 19時
