10 話 ページ12
春奈
「......私さ...てっきりずっと一緒にいられるのかと思ってた」
「ごめんね」
春奈
「はぁ...そうやったんか。
......今日Aと一緒にいてな、今日会ったばかりなのに、なんか...」
春奈は何を言おうとしてるんだろう。
春奈
「.........ずっと一緒にいられたらなって思ったわ」
「...え?」
そんなこと、思ってくれてたんだ。
「......それはさ、私も同じだよ」
春奈
「...!」
「まるで昔からずっと一緒だったみたいに、思いっきり遊べて楽しかったもん。でも、ずっとは無理なんだって考えたら、すごく悲しくなった」
涙が溢れそうになり、慌てて目を擦った。
でも、泣きそうなのは春奈も一緒。
「...春奈にはこのことすぐ言えて良かった。皆を傷付けないために、お別れまでずっと黙ってようかなって思ってたんだ」
春奈
「そんなことまで考えてたの?」
「う〜ん...心が勝手にそう言った」
やっぱり誰か1人には病気のこととか、私がここにいられる間の話をしたかったし。
でも、それは春奈だけ。
「........このことは全部、しげ達には黙っててほしい」
春奈
「な、なんで?自分で傷付けたくないって言ったじゃん!」
「傷付けたくないからだよ!!!」
私は思いきり叫んだ。分かってほしいから。
「私がこのこと言っても、皆が悲しくなるだけ。まぁ、私なんかで悲しんでくれるか分かんないけど」
春奈
「何その言い方...悲しむに決まってるやろ!だってもう私達、友達じゃん!!」
「だったら尚更だよ。悲しませたくない!」
頭にしげの笑顔が浮かんだ。
今日出会った人の笑顔がこんなに忘れられないだなんて。
私はその笑顔を壊したくない。
「本当のことは言わないで。春奈には分かってほしい」
春奈
「............分かった」
春奈がそう言ってから、私は元気を出すように笑った。
「ほら!春奈は帰る、帰る!可愛い女の子には夜道は危険だからね!」
外に出て、春奈を見送る。
春奈
「...バイバイ」
「バイバイ!...あ、今日はいろいろありがとね!」
春奈は背を向けたまま、手だけ振り返す。
「.......やっぱり、春奈傷つけちゃったかな...」
ぽつりと呟いて家に入る。
「...はぁ」
こんな運命、酷すぎるよ。
私、東京なんかに帰りたくないのに。
ずっと皆といたいのに。
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れんらん(プロフ) - nwseezwsstさん» ありがとうございます! (2018年8月2日 16時) (レス) id: 0c5afdadd2 (このIDを非表示/違反報告)
nwseezwsst(プロフ) - そうですか!!これからも頑張ってくださいね♪応援してるんで! (2018年8月2日 14時) (レス) id: 1497ba72fc (このIDを非表示/違反報告)
れんらん(プロフ) - nwseezwsstさん» 暑くても頑張れちゃいます! (2018年8月2日 8時) (レス) id: 0c5afdadd2 (このIDを非表示/違反報告)
nwseezwsst(プロフ) - 暑さにやられず、これからの更新ファイトです!!(すみません、途中で、キーを連打しちゃって。) (2018年7月31日 20時) (レス) id: 1497ba72fc (このIDを非表示/違反報告)
nwseezwsst(プロフ) - ssseeeです!ユーザー名変えました!副坦が、しげちゃんです!!担当様が……少ない……こんなこと言ってすみません。暑さにやられず、 (2018年7月31日 20時) (レス) id: 1497ba72fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れんらん | 作成日時:2018年7月14日 14時