保健室の君と僕。【stxxx】【BL】

十時間目 ページ13

桃side

早く。早くしないと。

この画像からして莉犬はどこにいる？

調べて場所は分かったけど



遠い。

はやく！はやく！！莉犬……おねがいだから無事でいて。

さ｢もしもし！ジェル！！｣

ジ｢どしたん？そんなに急いで…｣

スマホ越しに聞こえる聞きなれた声。

さ｢LINEでマップ送るからその場所に急いで行って！｣

ジ｢…いま、なーくんとおるんよ。何のようなん？｣

さ｢……莉犬が…海(かい)にさらわれた。｣

ジ｢！！！今すぐ行く。｣

プツッと電話が切れた。


海は俺が中学時代つるんでたやつ。

タバコとか、酒とかに手を出してて１回退学になって。
つるむのを辞めた。

その後はよく知らないけど風の噂によれば俺を探してまた仲間にしたいと思ってるらしい。

俺はあのころ自分なんかどうでも良くて。


俺の取り柄は顔だけだから。

尻軽な女子を誘って。

連れて行って。

海に差し出して。


そして俺は海にお金を貰う、海は欲求を満たせて。

俺はお金を貰える。

そんなWinWinで最低な取引をしていた。

でも、おれ意外と対等な取引はしたことがないらしく。

相手が絶対に避けたいようなことをさせて。
それで取引をしている。

断れないようにデタラメの自分の強さを見せつけた後。


最低だ。ほんとに。

なんでアイツらとつるんだんだろ。


｢ついたで｣

ジェルからの短いメッセージ。

たった四文字なのに凄く頼もしかった。



ーーーーーーーー


さ｢はぁっ、はぁっ、ついた。｣

莉｢…さとちゃっ！！｣

さ｢！！莉犬っ！！！怪我はない？｣

莉｢………なーくんが…じぇるくんがｯ…｣ ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

さ｢……莉犬は安全な所に行って。そしたらるぅとところんに連絡して。いい？｣

莉｢…でもっ！｣

さ｢いいから！｣

莉｢………分かった！｣


さ｢海…お前の目当ては俺だろ。｣

海｢あっ！さ〜とみ♡やっほ！｣

さ｢…なーくんとジェルを離せ｣

海｢えぇー？もうちょっとで終わるんだよ？｣

さ｢は？｣

海 ｢この部屋！覗いて見て｣


重い鉄の扉を開くとそこには

な｢…………ｸﾞｽｯ｣

ジ｢………………｣

数人の男に囲まれて殴りかかられている2人。

なーくんに大きな傷はないがジェルが相当なダメージをおっている。

さ｢…やほ、竜、圭、真。｣

竜｢あっ！さとにぃ！やほー！！一緒にやる？｣




さ｢いや、そいつら俺の大事な兄貴と兄貴の彼女なんだ。辞めてくれない？｣

圭｢……さとみさんが言うなら｣

真｢うん！｣

十一時間　※→←ごめんなさあぁぁぁぁぁぁぁい！！！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す