はだしのてんし ページ7
ママ。あのね
Aね、最近少し楽しみな事があるんだ
『ここもない』
まだ探し物は見つからないけど、お話してくれる人が出来たの。まだ3回しか会ったことはないけど、色んな事教えてくれたよ。それに、頭も撫でてくれたの！
A、ママに頭撫でられるのが一番大好きだったから、髪ぐちゃぐちゃになっちゃったけどママの事思い出して凄く嬉しかったんだ
「あ！オマエまた裸足で！」
くるりと声がした方を振り向くとAの方にドシドシと走ってくる大きな…
『キバナさんだ！』
嬉しくてたたたと駆け寄ると、Aとは正反対のムスッとした顔だった
どうしたんだろう？いつも笑顔なのに
『キバナさんおはよう』
「もう夕方だから"こんにちは"な。もう少し暗くなったらこんばんは…じゃなくてオマエ裸足で外歩くなっつっただろ。靴履けよ」
くつ？
『くつってなぁに？』
「靴は靴だよ。こ れ」
ほらと左足を一歩分前に出して足先を指差す
指の示す先を辿るとキバナさんの足にはなんと服が着せてあった
『すごーい！足も服着てる！』
「服じゃない靴だ。…まぁそれでいいけどよ。つーか靴履いたことねえってどこの野生児よオマエ」
はぁ…。とため息をつきながらキバナさんがしゃがみこむと、Aと同じ目線になった
くつ
くつかぁ…
『そっかぁ！"くつ"はいてるからみんな足痛くないんだね！』
なるほど！と顔を上げると、キバナさんのじと…とした瞳とかち合う
「………」
『？』
『キバナさ…ふわぁっ！』
突然左足を掴まれたと思ったらそのままぐいっと上げられた。びっくりしてバランスも取れないままその場にぽすんっと尻餅をつく
きょとん。とするAの足の裏をまじまじと見てキバナさんはまた溜め息をついた
キバナさん今日は溜め息ばかりだなぁ
「あーあー、真っ黒じゃねえか。しかも所々血が滲んでるし」
『えへへ、たくさん歩いたもん！』
「…ヘラヘラしてんじゃねえ」
ー ぺちんっ
『あうっ』
デコピンされたおでこを抑えると、キバナさんがボソッと呟いた
「痛ぇくせにガキが強がんな」
ぎゅっと閉じていた目をそろりと開けると目の前には怒ってるような呆れているような姿が映る
キバナさん今日は笑ってくれないなぁ
うーん。でもどっちも違うかな？
なんだろう
なんとなくだけど元気がないような…
『うーん…』
あ！
そうだ！頭よしよしってしたら笑ってくれるかな？
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愛っち(プロフ) - 天使の主人公ちゃんとキバナさんとのやり取りがホッコリします！次の更新頑張ってください‼️ (2022年4月24日 16時) (
レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 夢主ちゃんには幸せになってほすぃ… (2020年1月29日 22時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
sk - 好きです！次の更新待ってます！ (2020年1月28日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流衣 | 作成日時：2020年1月4日 1時
