柔らかさへの期待値 ページ23
「よーし。ここがオマエの寝る部屋だ」
ここならば屋根もあるし、ベッドもある
夜風の寒さに震えることはねえだろうし何よりここには野生のポケモンもいない
普通に過ごしていればまず怪我をする事もないはずだ
あとは、そうだな防犯もある程度対策がしてあるだろ
「で、いい加減オレさまの後ろに隠れるのはやめて出てきたらどうだ」
さっきから顔だけ覗かせてはいるが部屋に入ろうとしない様子に痺れを切らしてそう言えば『入っていいの…？』と聞いてくる
「入らないでどうやって寝んだよ」
『……あ！そっか』
納得したのかぺたぺたっと足音を立てて部屋の中へ入って行く
…やはり裸足が気になるとこだが…まあ、外を走り回るよりはマシか
「ひとりで勝手に外出たりすんなよ」
『……』
口をぽかーんと開けたままチビが部屋を見回す
オレさまの話聞いてんのか？…いや聞いてねえな。マヌケ面しやがって
『ベッドがある！』
あ！と気付いた途端、ぱあっと瞳を輝かせベッドへ駆け寄る。靴は知らねえのにベッドは知ってんのかよ。なんてその姿を後目にやれやれと息を吐けば、チビがベッドのシーツに両手をついた瞬間静止する。
なんだ急に真剣な顔して
『かたい…』
「そこは文句言うな」
地面よりマシだろうが
まあ、リーグ協会負担で毎年多勢のジムチャレンジャーが泊まれるくらいのそこそこ手頃なホテルだしな…
。かといってスプリングもそこまで固すぎるという程じゃない
イオニアならここよりふかふかだろうが、オマエのもふもふへの信念なんなんだ
ベッドが想像より思いの外固かったのがダメだったのか、次の瞬間にはもう興味をなくしてしまったらしく辺りを散策し始めていた
ベッドサイドチェストの引き出しを開けた後
スタンドライトを調べ、ゴミ箱を覗き
今はテレビのリモコンと睨めっこをしている
「オイ、オマエ服も足もそのままだと汚ねえから取り敢えず先に風呂入るぞ」
リモコンを奪い元の場所に戻してからAをひょいっと小脇に抱える
着ているものは上等そうだが白地なのもあるがいかんせん外で過ごしていたため土などで汚れている
それに加え、植木の中にでも潜り込んだ際、枝が引っ掛かったのか改めて近くで見ればあちこち小さくほつれていた
『ふろ？』
て なに？とお決まりのように聞いてくるが、今日はもういい加減説明するのも面倒になって来たのでそのままバスルームに向かうことにした
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愛っち(プロフ) - 天使の主人公ちゃんとキバナさんとのやり取りがホッコリします！次の更新頑張ってください‼️ (2022年4月24日 16時) (
レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 夢主ちゃんには幸せになってほすぃ… (2020年1月29日 22時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
sk - 好きです！次の更新待ってます！ (2020年1月28日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流衣 | 作成日時：2020年1月4日 1時
