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そして、オータムライブ当日。
その日は、流石の七種くんもアイドルとしての準備があったため、私がステージの最終確認やスタッフさんとの打ち合わせを行った。
前回のサマーライブとは違って、オータムライブは日が暮れた頃にあるから足元が見えない。
……いや、暗すぎやんけ。
(折角の打ち合わせ内容をまとめた紙が見えないっ！)
「おや、Aさん。どうかなさいました？」
「いや、紙が見えなくて」
「スマホのライトを付ければ宜しいのでは？」
「あ」
七種くんに言われ、初めて気付いた私はアホなのだろう。
当の彼は「少し抜けているAさんも愛らしいです！」とか言ってるけど、完全に馬鹿にしてるなお前さんよぉ。
ポケットからスマホを取り出し、ライトを付けるとすぐ側のパイプ椅子に足を組んでうたた寝している乱くんを起こし、今回のライブの流れを説明した。
まぁ、七種くんがいるし概ね分かっているとは思うけどね。
「じゃあ、今回はこの流れで。もうそろそろTrickstarが……」
そう言った矢先に、彼らのステージから音楽が大音量で流れ出した。
表に出て見てみると、Trickstar側の観客は満員御礼。
けれど、その人達は特待生じゃない人達。
(……彼らも策士だ。前回のサマーライブの時の様な失態が起きないようにしたのね)
まだスポットライトが照らされてないステージ上で話しているAdamの会話を盗み聞きしたところ、どうやら今回は思うように事が進まなかったみたい。
……まぁ、そんな時もあるさ。
それに、この程度の誤算じゃ2人の実力は封じ込められない。
時計を見て頃合になると、私は再びステージ裏に戻り、数々の機材が並んでいる前に座る。
七種くんの合図が合ったと同時に、私は機材のボタンを押し、音源を流し始める。
彼らのパフォーマンスが始まったと同時に、会場全体の雰囲気がガラリと変わった。
(これが……Adamの実力)
実際に彼らのライブを目の当たりにしたのは初めてだったため、彼らの真の実力に私はただただ見入っていた。
けれどそれを見た瞬間、彼らのプロデューサーになれた事に喜びを感じた。
______________いつまでもEdenのプロデューサーが出来ればいいと、そう思っていたのに。
神様は時に、残酷な運命を人間に与えるのだ。
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リア(プロフ) - 最高に面白いです！日和が可愛すぎる！！！更新楽しみに待っています(^^) (2020年1月24日 17時) (
レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 凄く私好きな話だと思います！滅茶苦茶好きになりました！！更新待ってます。頑張ってください！！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: 1d868b34d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2020年1月19日 12時
