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「初めまして、本日はよろしくお願い致します！」
「こちらこそ、わざわざ足を運んで頂きありがとうございます」
社交辞令の軽い挨拶を取引先同士で交し、デザインで個性が現れる名刺を交換しあう。
挨拶が始まる前に、「あの方が要注意人物です」と七種くんにコソッと耳打ちで教えてもらった例の雑誌編集会社の上層部。
物腰が低く、外見や纏う雰囲気は穏やかで”この人が本当に……？”と思わず疑ってしまう。
(まぁ、それが落とし穴なんだろうけど。人の本性は見た目じゃ判断出来ないからね)
見た目だけ優しい人なんて、世の中にはごまんといるんだし。
あ、ちなみに私は強面の方が好きです。性格いい人割と多いので。(偏見)
「それでは、早速打ち合わせの方に入っていきたいと思うのですが」
「ちょっと待ってください。君は確か、Edenのプロデューサーの子だったよね？」
そう言いながら、要注意人物は私をペン先で指してくる。
人を指さしちゃいけません！ってパパやママに習わなかったの！？、と叫びたくなったがここは堪えて愛想笑いを浮かべる。
「そうです。まだ日は浅いですが」
「プロデュースも出来て作曲も出来るなんて、すごいなぁ。才能の塊じゃないか！」
「いえいえそんな！勿体ないお言葉です」
……ん？ちょっと待て。
私、挨拶する時は「Edenのプロデューサーをしています」としか言ってないよね？
なのに……どうして彼は私が作曲家である事を知っているの？
ゲーム制作会社の方々も、彼の発言を聞いて「そうなんですね！」と初めて知った素振りだし、そもそも作曲家は一般の方々に名前が知られる事は多くない。
それなのに彼は、得意気に私のプロフィールや受賞歴等の情報を、本人でもないのにあたかも昔から知っていたかのような口振りでペラペラと話し出す。
もちろん私は、彼と一切の面識はない。
……何この人。
頭の中は彼への恐怖と気持ち悪さでいっぱいになり、愛想笑いを浮かべるだけで精一杯だった。
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リア(プロフ) - 最高に面白いです！日和が可愛すぎる！！！更新楽しみに待っています(^^) (2020年1月24日 17時) (
レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 凄く私好きな話だと思います！滅茶苦茶好きになりました！！更新待ってます。頑張ってください！！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: 1d868b34d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水神友花 | 作成日時：2020年1月19日 12時
