まっすぐ君だけに２ (ページ4)

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ラウールside ページ4

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こわい...こわい！

教室の空気が怖くて、助けてもらえなかったことが辛くて

1人になると涙が止まらない

トイレに駆け込んで、震える手でスマホをタップする

｢...っもしもし｣

？｢ん、ラウール？どうした？｣

｢めめ...どうしよう、怖いよぉ...ぐすっ｣

あれだけ心配かけたくなくて隠していたのに、パニックになって簡単にめめに電話をしてしまった

蓮｢...なんかあった？落ち着いて｣

｢あのね、っはぁ...怒鳴られて、怖くて...どうしよう！？｣

蓮｢うん、大丈夫大丈夫。今は？授業中？｣

｢休み時間...でも教室戻れないよっ...｣

蓮｢そっか｣

｢めめ、仕事終わる？一緒に帰る...もう今日は帰りたいよぉ...ぐすっ｣

蓮｢いいよ、最寄り駅まで行くわ。仕事もうすぐ終わるから。落ち着いたら連絡してきて？｣

｢ん...ぐすっ｣

蓮｢ちゃんと待ってるからな？深呼吸して｣

｢...ありがとう｣

めめの電話からはまだスタッフさんの声が聞こえていて、仕事中だったのに電話に出てくれたことが分かる

蓮｢電話繋げとく？取材受けてるから話せないけど、繋げっぱなしにはできるよ｣

｢んーん。ごめんね、忙しいのに...｣

蓮｢分かった。なんかあったら気にせずに電話していいからな｣

｢...ありがとう｣

これ以上は迷惑になると思い電話を切った

｢ふぅ...｣

めめに言われた通り深呼吸するけど、涙は止まらないし苦しい

どれだけそうしていたのか分からない

気づいたらチャイムがなっていたみたいで、教科担当の先生から授業に来ないと連絡を受けた担任が探しに来て、トイレの個室から出た

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