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「Aっち…?」
『勘違いしないでね、私この事思い出す前から好きだったんだから』
「は、」
中学の時は確かに、仲が悪かった。
まともに会話したことなんて少ししかない。その少しですら、うざいとか関わるなとかそういうの。
それでも私はマネージャーだし、いつも私の近くにいた幼馴染のことを憧れてバスケをする黄瀬くんのことは悪く思ってなかったし。
黄瀬くんは嫌いだった。でも大輝を憧れる黄瀬くんは嫌いじゃなかった。
『せっかく仲良くなれたのに、関係壊したくなくて…、だから、ずっと黙ってようと思ったのに。黄瀬くん、ホテルで言い逃げしちゃうから』
高校に入って、打ち解けることが出来て、芽生えてしまったこの気持ちに蓋をするしかないと思っていたのに。
『大好きだよ』
私が抱きしめたはずなのに、いつの間にか黄瀬くんに抱きしめられてるような形になって。
私の肩に顔を埋めるから、どんな表情なのかはわからないけれど。
「俺も……どうしようもないくらい、好き」
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作者名:愛璃珠 | 作成日時:2021年8月28日 9時