007 ページ8
・
『誠凛と練習試合?』
黄瀬くんとの仲は相変わらずだけど、少しだけ部活に馴染めてきた頃。
去年できた新設チームらしい、誠凛高校と練習試合をするらしい。
「で、黄瀬はその誠凛高校行くっつって今日は部活休みだ」
『は?』
「あいつ中学からああなのか?」
『うーん…帝光中は、なんか、』
勝てば他はどうでもいい、そんなチームだったから。
あんまら部活に来なくなったりしたのは、大輝だけじゃなかったし。
「帰ってきたらしばく」
『それがいい』
わざわざ相手のチーム偵察行くほど、バスケ本気でやってないくせに。
嫌いでも、マネージャーとして選手を見てたら嫌でもわかってしまうバスケへの態度。
大輝のように心からバスケが好きで、それでも途中からは面白くなくなっちゃった人とか。
紫原くんのように、ただ暇つぶしでバスケやってる人とか。
黒子くんは、ただバスケが好きって感じがしたな。変わっていくキセキの世代の中、彼だけは純粋にバスケを楽しんでた。
・
169人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛璃珠 | 作成日時:2021年8月7日 20時