歯車が必ず合うから３ (ページ48)

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会場はシーンと静まり返った。

本当はここで自分の声で伝えたかったんだけど、

泣く自信しかなくて・・・結局辞めた・・・

俯いていた４人が立ち上がって、俺のもとに来てくれた。

俺はこのメンバーの中じゃ小さい方。

だから４人に囲まれて、抱き締められてしまえば、すぐに会場の人たちからは死角になる。

みんなの目には涙が浮かんでたけど、一番泣いてたのは潤くん。

　

俺のほうが身長が低いから、潤くんの顔は左肩に埋まってるけど、耳元だからか小さな嗚咽だけが聞こえてくる。

辛かった活動休止期間。

たくさんの悩みを抱えて、それでも目の前にあることを必死にこなした。

これを頑張れば、嵐の活動再開に繋がるかもしれない。

そんな小さな希望だけを胸に頑張った。

特に反対した俺と潤くん。

あの２年が正解だったかわからないけど・・・

和「泣かないで・・・俺たちには進むべき道があるんだから」

潤「ありがと」

翔「ありがとな」

智「かぁず、ありがとう」

雅「ありがとう、元気もらえた。」

そして流し始める『カイト』

やっと掴んだ、最後の最後で掴んだあの大記録をくれた夢の曲。

この大切な曲をJetsと共に届ける。

Jetsがもっともっと成長できるようにという思いを込めて。。。

嵐が世界のトップになれますようにという思いを込めて。。。

正解のない道を俺たちは進む。

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