歯車が必ず合うから３ (ページ35)

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授賞式も終盤。

あの後は結局いろんな役者さんたちに捕まって、４人とも会場後方の応接セットみたいなところでVIP待遇並みのティーセットを手に待っていた。

しかしこんな時に限って時間があまり、コメントを求められる。

ア「二宮くん、今回の授賞式いかがでしたか？」

和「えーとー、あっ待ってください！

　嵐さぁーん！ちょっとぉー！来てぇー！」

智「んぁ？どしたの、和？」

応接セットの仕切りからひょっこり顔を出したなんにも考えてないリーダーをその場所から引きずり出し、ついでにそれを止めに来た３人組捕まえて、カメラに向かってご紹介しておく。

和「嵐も来てくれましたんで、僕は満足です！

　またたくさんの方々とお話して、学びもたくさんありました。

　今日はありがとうございました！」

気がついてなかった会場の人たちややっぱりそうだったかと納得する人たち、挨拶に走ろうとする後輩数名には申し訳無さを感じたけど、後ろから感じる軽めの殺気にに思わず後ろを振り向くと。。。

滝「ニノ！何してんの！だめでしょ活動休止中なんだから！」

明らかに起こった顔のダークスーツを見事に着こなす滝沢秀明が仁王立ち。

和「あ、タッキーも久しぶりのテレビだよー！」

滝「あっ！？お前！！」

追っかけられそうになったので、蜷川さんのときよろしくレッドカーペット上を思い切り走る。

最後は元々頼まれていたことをこなすため、ラストショット用カメラの前にスライディングして・・・

和「これからもたくさん映画やドラマを見てね？」

なんて呼びかけておく。

すると奥から・・・

智「滝沢ー！諦めろ、今の和には叶わねぇよ」

　

雅「今、スター獲得して無敵コースだからね」

和「僕、最強だから！」

滝「待てー！ニノー！」

厳かな会場で大事件を起こした俺は、老若男女からニノワールド全開でアカデミーがこれくらいあった方が面白いと何故か称賛され、お小言タッキーからも免れたのであった・・・

これは俺が起こしためちゃくちゃめでたしな物語・・・

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