ぎゅうして撫でて、いい子でいるから【まふまふ】

4日目 ページ5

ま「はい、じゃあもうおしまい！」



ぱんっ、と手を鳴らしたかと思えばすぐに席から立ち上がる。



ま「ほら、帰るよ」



はいっ、と右手を手前に出して待っているまふ。



「え、何言ってんの？」



ま「話聞いてる限り、帰るお家ないんでしょ？」



"一緒に帰るよ"



「いやいや、」



正気ですか、この人……？



ま「Aが嫌なら無理強いはしないけど」



"明日から気温、だだ下がりらしいよ？"



その言葉にピクッと体が反応する。



「……帰る」



ま「はいはい、最初からそうやって素直になりましょうねぇ〜」



「……」ﾑｯ



だから何でさっきから子供扱いなの。



そりゃ、まふよりは子供だけど……。



大人の余裕見せられてるみたいで



ちょっと悔しい。



ま「とりあえず、必要なものは明日買いに行けばいいよね？」



「……いらない、お金ない」



ま「だからお金無いのは知ってるってば」



"僕が買ってあげるから"



「……絶対やだ」



ま「やだじゃない、わがまま言わない、もう決めたの、ほら行くよ」



「……後でちゃんと返すから」



ま「ぶっ、頑固だなぁ。 分かった、気長に待ってるよ」



「……うん。」






これから何日続くか分からない、



私とまふの共同生活が始まる。

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