19.定食屋さん ページ19
・
歩き出した有岡くんをとととっと小走りで追い掛けて隣に並んだら
ふふっと笑って私を見た有岡くんが
「何が食べたい？」
首をこくんと傾げて言う。
「ん〜・・・オムライス！」
「お、いいね。俺もオムライス大好き。潤くん作ってくれるかなぁ。」
「潤くん？」
「うん、さっき恐竜に見えるって言ってたヒト。」
「あ〜、あの顔の濃いイケメン。レストランでもしてるの？」
「うん、今日は定食屋さんの方だけどね。」
そう言って着いた場所はチェリー不動産から少し離れた場所にある定食屋さん。
「・・・ここ？」
思わずぽつんと言った私に有岡くんはなぜかにやりと笑って
「ここ。びっくりするよ、きっと(笑)」
そう言ってドアをガラガラと引いてくれたけど・・・
ここがあの顔の濃いイケメンのお店なの？
あの顔の濃いイケメンとこのボロい定食屋が全く似合わなくて
びっくり以前に半信半疑のまま中に足を進めたけど
・・・うん、想像通りの廃れ具合の定食屋・・なのに。
「うわぁ！なに、これ。面白い！」
カウンターだけはやたらオシャレなカフェレストランっぽくなってて
カウンターの向こうではさっきの顔の濃いイケメンが何やら料理をしてて
カウンターには相葉くんが座って「お、いらっしゃい。」ってにこにこしてる。
「でしょ？やっぱおーちゃんって凄いよな。」
「え、ここもおーちゃん？」
「ここはまぁ趣味みたいなもんだろうけど。」
「趣味って・・一体おーちゃんて何者なの？」
そう言った私と同時にカウンターの向こうから
「なに、有岡デートなの？飯食う？」
潤くん、が有岡くんに話し掛けた。
さっきから、どうしてここの人達はみんな有岡くんと私を恋人だと思ってるんだろう。
なんかいちいちドキドキしてしまうんですけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 408人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えこる(プロフ) - 鈴さん» 鈴さ〜ん♪こんな所まで読んで下さったんですね。ホントにありがとうございますm(_ _)m！ (2020年6月15日 23時) (
レス) id: 7530b26ba1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 御無沙汰してます、お久しぶりです。あれからずっと読んでました、シリーズ完結まで読んで、やっぱり好きだなぁと。何度も読み返してます。 (2020年6月14日 2時) (レス) id: d50b197e0a (このIDを非表示/違反報告)
えこる(プロフ) - ほっそんさん» ほっそんさん♪最後まで読んで下さってありがとうございましたm(_ _)m最後の『わん。』は、お利口で『待て』して下さってるのかな？？シェフ潤の相手が誰なのか…さっぱり見当つきませんがいつか何か浮かんだ時にはお付き合いお願いします(＾＾)v (2019年7月11日 11時) (レス) id: 010ac42581 (このIDを非表示/違反報告)
えこる(プロフ) - ともさん» ともさん♪最後までお付き合いありがとうございました〜！デキる兄さんたちに可愛がられながらもデキる男に成長（するであろう）有岡くんが書けて私も楽しかったです(＾＾) (2019年7月11日 11時) (レス) id: 010ac42581 (このIDを非表示/違反報告)
えこる(プロフ) - すみれさん» すみれちゃ〜ん♪有岡、意外にデキる子だったでしょ？可愛いだけじゃないんだな〜（ぐふふ）この間はあまり時間が無かったけどまた次回は有岡のアレやコレやも聞いてねww (2019年7月11日 11時) (レス) id: 010ac42581 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えこる
作成日時：2019年4月20日 7時
