ミニミニ同窓会-2 ページ15
side 友人
目の前のやたらと顔のいい男。
その彼女は俺も知ってる高校時代の同級生だったから呼ぶように頼んでみた。
実を言うと連絡先は知っているんだけど、普段連絡を取り合うような付き合いではないから。
恋人としての二人がなんだか想像できなくて…だから一緒にいるところを是非とも見てみたい。そんな理由で。
30分くらいで店に着いた彼女は、俺たちを見つけてニコニコと近づいてきた。
「海青君だ〜久しぶり〜」
「ほんと久しぶりだな〜」
…そうだそうだ、こんな感じだった。
誰もが振り返る美人とか、必ず話題にのぼる可愛い子ってわけじゃなかったけど。
こう空気感が気持ちいいというか落ち着くというか、他人を嫌な気持ちにはさせない…雰囲気なのかな。
自然と樹の隣に座るのを見ながらそんなことを思い出していた。
「…A、海青と仲良かったっけ」
「うーん…３年間同じクラスだったし普通に…なんか一緒にやったよね？」
「１年の時。 学校祭の実行委員みたいなやつ」
「そうそう、その時は結構話したよね」
「楽しかったよな〜」
訊いておきながら大して興味もなさそうにメニューを開く樹の横から覗き込む距離が近くて。
「なんか食べる？」
「今日は実家で食べてきた」
「そっか、はい、」
メニューを渡して店員さんを呼ぶ樹。
「カシスウーロンと…大根の和風サラダひとつと、海青は？」
「まだいい」
「じゃあとりあえずそれだけで」
勝手に注文されてんのに文句を言うわけでもなく…、もしかして。
「なあ…樹って亭主関白タイプ？」
「え〜、なんで？」
「今なんも聞かないで頼んでなかった？」
「あーほんとだね」
そんな会話にも樹は我関せずで…まあ彼女も気にしてないみたいだし。
ずーっと一緒にいるとこんなもんなのかね。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 501人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょる(プロフ) - 優希さん» うわぁ…嬉しいお言葉どうもありがとうございます！優希様を少しでも癒せているのなら良かったです。頑張って更新しますね！ (2020年8月29日 0時) (
レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 5周以上読み返しています笑樹くんも彼女も可愛くていつも癒されていますこれからも応援させてほしいです(^^)頑張ってください！ (2020年8月25日 21時) (レス) id: 307e0556dd (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - やのさん» コメントどうもありがとうございます！やの様のお宅にも天使ちゃんがいるのですね〜嬉しい偶然でした。少しずつですが更新頑張りますね！ (2020年6月14日 21時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
やの - 偶然にもうちの愛犬と同じ名前でビックリ 笑 これからも更新頑張ってください！ (2020年6月14日 17時) (レス) id: 5ec2e089be (このIDを非表示/違反報告)
ちょる(プロフ) - ゑ。さん» 感想頂きどうもありがとうございます！猫のようにマイペースな感じが出てたら嬉しいです。少しずつお話増やせるように頑張ります。 (2020年5月3日 22時) (レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょる | 作成日時：2020年4月28日 21時
