Fischer's 短編 2。 (ページ6)

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｜(モトキ) ページ6

マサイ
「最後の対戦は、モトキとAね。」

シルク
「これは、モトキも分からなくなってきたなー。」

連勝してますからね、とAが少しドヤ顔をする。

モトキ
「いつもは負けっぱなしなのにねー。」

シルクとマサイが吹き出す。

A
『今回は絶対、勝ちますから！
後でその台詞後悔しますよー。』

モトキ
「その言葉、そのまんまAに返すよ。
俺、手は抜かないからね。」

と言ってキャップの鍔を前に持ってくる。

そんな宣戦布告をして、二人とも
ポッキーを咥える。

マサイ
「では、START。」

サクッと一口食べて
モトキくんをチラっと見てみるとバッチリ
目が合う。

顔を逸らせないので、咄嗟に目を瞑る。

サクッ。

モトキくんの番が終わって、また一口
かじろうと目を開けると

思ってたより、多めにかじっていて
びっくりする。

私も多めにかじってみる。すると、
モトキくんも多めにかじる。

同じような攻防を繰り返していると、
モトキとの距離が必然的にどんどん縮まっていく。

Aが、勝負に出て多めにかじろうと
した時、

コツン

とAの頭に何が当たる。

上を見てみるとモトキの帽子の鍔が
当たっている。

Aが避けようと動くが、ポッキーで
モトキと繋がっているので一緒に動く。

モトキは、鍔を戻したりAの動きに合わせて首を動かさなければ自然と折れるものを

敢えてしないでAが一生懸命食べようと
してる姿を見て笑いを堪えている。

しかし、耐えられなくなり、笑ってポッキーから口を離してしまう。

モトキ
「あはははは…
さすがに、限界。」

マサイ
「終了です！」

シルク
「あははははは！
アレ、お前…何で折らなかったんだよー。」

モトキ
「頑張ってる姿見てたら、意地悪したくなって。」

マサイ
「でも、モトキ負けちゃったねー。
しかも自分から離してたし。」

シルク
「だな！
ポッキーゲーム放棄に値するから」

と嬉しそう言う。

モトキ
「お前もさっきまでグレーゾーンだったろうが。」

Aとシルクで相談し合って
罰ゲームはデスソースのレポ動画を二人で
する事となった。

マサイ
「モトキはそこそこ強いからいいけど、
俺は…。」

モトキ
「頑張ってレポしよー。」

マサイがやりたくねーと言いかけている途中で、

シルク
「それでは、せーの」

シルク、モトキ、A
「アデュー！」

マサイ
「おぉぉおい！！」

強制ED。