Fischer's 短編 2。 (ページ47)

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シルク
「あー、いますいます。
俺の予想だとー…ンダホかー

Aだと思います。」

シルクの考えにモトキが笑いながら、
俺もそう思う。と言った。

ンダホとAが顔を見合わせ笑ってしまう。

シルク
「掛かりそうって言われてんのに
笑ってるぐらい能天気な奴らなんです。」

催眠術師
「あはははは！
あー、これはかかるかもねー。」

催眠術師の言葉でシルクとモトキが笑う。
そこで、ンダホが

ンダホ
「でもでも、分からないですもんね？
やってみないと。」

A
『もしかしたら、あの二人が…ってパターンもありますよね！』

二人が迫る勢いで続けざまに言う。

催眠術師
「そ、そうですね無くはないです！」

シルクが言わせただろ、と笑いながら次に進む。

催眠術師
「じゃあ、まず…皆さん一緒にやってもらうんですけど。

指と指がくっ付いて離せなくなるのを掛けたい思います。」

おぉー！と皆で歓声が上がる。

モトキ
「テレビでよく見るやつだー！」

ンダホ
「ね！すごいワクワクしてんだけど！」

Aはちょっと怖いです、と小声で呟くと
催眠術師の方が

催眠術師
「大丈夫ですよ、掛かったら絶対解いてみせます。」

笑顔を向けて言い、Aがお願いします…と不安げに言う。

シルク
「演技とかしませんからね、俺達。
ほんとにありのままを伝えます！」

シルクがカメラの前で伝え、
催眠術師の方は黙って頷き催眠術を開始する。

催眠術師
「合図すると、指と指が離れなくなりますよー？

3、2、1…はい！」

パンっと催眠術師が手を叩く。

シルクがゆっくり手を離そうとすると、

手は離れた。

シルク
「うわぁぁ！俺、離れた！」

モトキは俺もー、と残念そうに言う。

シルクがまだ何も言わない二人を見て、
まず、ンダホは？と問いかける。

ンダホがゆっくり離そうとすると

自然に離れた。

ンダホ
「俺も掛かんなかったー…。」

ンダホの離れた指を見てシルクとモトキは驚く。

シルク
「マジかよー！ぜってー、かかると思った。」

モトキ
「いつもドッキリとかかかってんのにね。」

ンダホ
「あはははは！確かにな。
でも、それのお陰で今回耐性できたのかも。」

ありえるな、と笑っているとモトキがAはー？と聞く。

みんなの視線がAに集まる。