Fischer's 短編 2。 (ページ18)

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ぺけたん
「王様だーれだ！」

シルク番号、A番号

ダーマ番号、ンダホ王様

ぺけたん番号、ザカオ番号

モトキ番号、マサイ番号。

ンダホ
「あ！よっしゃーー！きた！」

シルク
「出たー！運の申し子ー！」

ンダホ
「こういう時に運の強さ、発揮しなくちゃねー。」

A
『私もその運欲しいです…。』

羨ましそうにンダホを見つめる。
次、来るって！とAの頭をぽんぽんしてなだめるザカオ。

ンダホ
「えっとー、1番と7番は！」

マサイ
「お？二人指名だーー！」

ンダホ
「王様ゲームが終わるまで…。」

シルク
「その間がこえーんだけど！！」

ンダホ
「手を繋いでもらいまーす！！」

シルク
「あははははは！
マジかー！これ男同士だったら絵面が
キツいなー。」

ザカオ
「え、だれだれだれー？」

ンダホ
「1番と7番、挙手して下さい！」

モトキ
「また、俺指名されたんだけど！」

皆が笑う。一部を除いては…

ンダホ
「モトキ何番ー？」

モトキ
「1番。」

ンダホ
「あれ、7番だれー？」

ザカオがさっきから俯いているAが気になって
大丈夫？と近づくと

Aの持っている割り箸の番号が見えた。

シルク
「俺、誰が7番持ってるのか分かったー。」

とニヤついた顔をするシルク。

ザカオがAの割り箸を持っている片腕を取り、上に持ち上げる。

ザカオ
「Aが7番でーす。」

シルク
「やっぱりなー。」

ぺけたん
「うわぁぁ！男同士じゃなかったー。
当たりくじじゃーん！」

ンダホ
「王様とにしとけば良かったーー。」

ンダホが悔しがる表情を見せる。

ダーマ
「良かったじゃん、当たって。」

A
『こういう当たりじゃないです！』

モトキ
「そんなに俺と手、繋ぐの嫌ー？」

シルク
「違うよね、照れちゃうんだよねー。
Aは。」

シルクが意地悪に言うとAが顔を赤くして

A
『タラコくんうるさいです！』

皆が爆笑する。

否定はしないんだよねー、この子は。
とモトキは思った。

ンダホ
「はい、じゃあ手を繋いで！」

Aがおずおずと手を差し出していると
モトキが優しく握った。

モトキ
「はい、繋ぎましたー。」

モトキが皆に見せびらかすように繋がれた手をゆらゆら揺らす。

シルク
「自力で引っ剥がす事も出来るんだぞ。」

モトキ
「やめて。」