【d!】ある国が滅ぶまで

第15話 ページ15

トン「聞いたことある、青鬼ってグルさんの前の代の王がアサシンに引き抜いたんやろ？」


グル「あぁ､､､その青鬼は完璧でな、狙った獲物は地獄まで追う、そしてそいつに殺された死体はいつもなにかに食われたようなぐちゃぐちゃ死体で身元が分からないほどだったらしい」


トン「うわ、あれやろ？でも極秘やったから青鬼の情報は何も無いんやろ､､､てかなんで今その話？」


グル「いいか、そんなやつだって恋をするんだ」


トン「は？」


グル「ある子供に恋をしたそいつはその子供を育てた」


トン「え、ちょ、犯罪？？」


グル「さぁな、年齢も性別もわからんやつなんて､､､法律は捌けもしない､､､なぁトン氏、化け物が子供を育てたのならその子供はどうなると思う？」


トン「､､､ば、化け物になる、？」


グル「そうだ」



















化け物に育てられた化け物は


人の心を知る由もない


だってそれしか見てきてないのだから


見てきた世界も常識も何もかもが違うのだ



















トン「､､､え、何の話？」


グル「そんな奴に目をつけられたんだこの国は」


トン「は？」


グル「仕方がない、その時は、というか今も､､､そいつが綺麗に見えたんだ、どうしても手に入れたかった、だがやはり自分の欲を優先した罰がここで回ってきたんだ」


トン「ちょ、ちょっと待ってや､､､おとぎ話やろ？青鬼なんて、ただの伝説やって」


グル「､､､んや、本物の話だ、実話､､､はぁ、今更命乞いしたって遅いだろう」


トン「は？そんなん今、初めて､､､グルさん今までそんなこと一度も､､､」


グル「今初めて言った、もうあとは無い､､､どうしようか考えないとな」



















グルッペンは1人にして欲しいとトントンを追い出した


椅子にもたれてはぁと一息つけば


ダクトがガタガタと音を立てる



















A「最後はこの国と死にたい？それとも逃がしてやろうか？」


グル「､､､お前が1番のストレスだわ」


A「ははｯ、私を拾った時からんな事わかってたやろが」


グル「あぁ、最後はお前の手で殺してくれ」


A「ほんまにええの？殺される時は痛いで？」


グル「んなことわかっとる」



















ダクトから出てきたAは


カラカラと笑ってソファに腰掛けた

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