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セットカウント2−1
勝者:青葉城西高校
及川｢(許せるわけないだろ)｣
ちゃんと段階の踏んだ、お互いを尊重する恋愛なら、俺も心から応援しただろう。それが姉弟同士の愛だとしても。
だけどお前は彼女を縛り付けた。
友達を制限して、交友を制限して、恋愛まで自由にはさせないで。
晴空が中学二年生になった年の秋。
あの子は一年の頃から好きだった男子に告白されたんだ。
でも
弟が心配するからと、目を赤くして、笑って、
晴空｢断りました｣
そう言って後輩の元へ走って行った。
国見に目の腫れを指摘されながら、何事も無かったかのように。
好きな子の気持ちも考えられない、
この俺にも敵わない、
そんなお前に、
及川｢晴空は渡さないよ｣
影山｢ッ…！！｣
試合後、選手同士で握手をするタイミング。
影山にだけ聞こえる声で、及川は冷たく言い放った。
烏野高校
ＩＨ宮城県予選 三回戦敗退
烏養｢おばちゃん悪い、開店前なのに｣
｢なぁんの〜、こんなの前はしょっちゅうだったじゃないの｣
ミーティングも終わった烏野は、烏養の奢りで飲食店に訪れていた。
しんみりした部員の雰囲気。
烏養の真っ直ぐな言葉。
美味しそうに並び始めた大皿の惣菜たち。
鳴り止まない心臓を抑えながら、晴空は席を立って厨房へと向かった。
｢あ〜ら？良いのよ手伝わなくて｣
晴空｢…手伝わせてください、何でもするんで。｣
この表情であそこに居続けられる程、肝座ってないんです。
そう微笑んで、言われた通りに食材を切り始めた。
晴空｢……｣
無言で食べ続ける部員を横目に大ぶりの蛸を一口大に切る。
身を切る事に心臓の音が強くなって、目も眩んでくる。
晴空｢(……こんな事なら、稲荷崎に行ってれば良かった。)｣
それなら味方が負けて喜ぶことなんて一切無かったのに。
敵に勝って欲しいなんて思わずに済んだのに。
試合中、一瞬だけ、ほんの少しだけ“今年こそ及川に全国に行って欲しい”なんて、最悪の感情が芽生えてしまった晴空。
そうなる事は簡単に予想出来たし、覚悟もしていたのに、現実を前にして失望した。
晴空｢(絶対考えちゃいけないのに。)｣
下がりそうな口角を必死に上げ、切り終わった蛸を渡した。
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mbftmm(プロフ) - 更新再開待ってますううううう（ ; ; ）めちゃくちゃ面白いです！！！！ (2022年1月18日 1時) (
レス) @page24 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 星蘭さん» え……え、凄い！気付いてくれた！！そうなんです！美羽姉さんの名前聞いた時に名前思い付いて…！！めちゃくちゃ嬉しいです！(´>∀<｀)コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - 少し前から思ってた。影山3兄弟の名前繋げると、「美しい羽で晴れた空を飛ぶ雄」になる！(言いたかっただけです。すみません。)5も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fareleven | 作成日時：2020年12月29日 23時
