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薄暗い教室の、低い机の中で不思議そうな顔と目が合う。
口を塞いで、静かに目を逸らした。
西谷｢？……なんだお前、怒ってんのか？｣
晴空｢んぬ、ぃや、怒ってないよ｣
西谷｢じゃなんでこんなとこで蹲ってるんだよ｣
俺に相談もせずに！！
しゃがんで晴空と目を合わせる。
その表情は心做しか不機嫌だった。
晴空｢え…あ、ごめん｣
田中｢そうだぞ！少しは相談くらいしろ！｣
晴空｢田中はホント最低だからね｣
西谷｢俺はいっつもハルに元気貰ってるからな！今度は俺の番だな！！｣
次の瞬間、腕を引かれて抱き締められた。
晴空｢え｣
いつもの彼からは想像できないほど強い力。
彼の力量自体は知っていたけど、こんな事に使われるとは思ってみなかった。
心臓の音が共鳴してる。
西谷｢ハル！お前は頑張ってるぞ！でも今回俺らは負けた！！お前の大好きな人のチームにな！｣
去年のＧＷで西谷は思い知った。
強大な力は存在を見せずともこちらにダメージを与える。
そして今回姿を現して勝利をもぎ取った。
晴空｢…うん｣
西谷｢次は、次は、絶ッ対倒す！！春高で！三年生とな！！｣
晴空｢……うん｣
だから
西谷｢ウシワカも倒す！全国行く！！｣
晴空｢……うん｣
だから
西谷｢…だから、俺らだけを見ててくれ！！｣
晴空｢！｣
西谷は思い知った。
強大な力は晴空の目線さえも我がものとする。
伊達工にしろ、青城にしろ、観客席を見れば晴空はいつも相手側まで見ていた。
ノートに書くために必要なんだろう。
烏野を強くするためにしてくれているんだろう。
ただ、
そうだとしても、
こちらだけを見ていて欲しい。
相手のフォームとか、連携なんてどうでもいい。こちらのために、こちらだけを見てくれれば、
あわよくば、自分だけを見て
西谷｢は｣
晴空｢うへ、夕ちょっと力強いよ｣
準備室の外で、鐘の音が聞こえてくる。
気付けばシャツにシワができてしまう程強く晴空を抱き締めていた。
西谷｢…あ、すまん｣
晴空｢……ごめん、よそ見しすぎたね。…あくまで私は、烏野のマネージャーだもんね｣
西谷｢…おう！｣
抱き締めたあとの晴空はなんだかいつもより小さく見えて、
こんな時に思うことでもないけど、すごく可愛いと思った。
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mbftmm(プロフ) - 更新再開待ってますううううう（ ; ; ）めちゃくちゃ面白いです！！！！ (2022年1月18日 1時) (
レス) @page24 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 星蘭さん» え……え、凄い！気付いてくれた！！そうなんです！美羽姉さんの名前聞いた時に名前思い付いて…！！めちゃくちゃ嬉しいです！(´>∀<｀)コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - 少し前から思ってた。影山3兄弟の名前繋げると、「美しい羽で晴れた空を飛ぶ雄」になる！(言いたかっただけです。すみません。)5も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fareleven | 作成日時：2020年12月29日 23時
