二百二 ページ2
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私は需要のない怒鳴り声が嫌いだ。
何も生まない。
誰も得しない。
人の愚行を正したり、自分や大切な人を傷付けられて嘆くのはいい。
それは人間として必要な事だと思うし、もしそうなったら多分私でも叫ぶんだ。
それこそ心の底から、
とにかく何が言いたいのかというと、
晴空｢(理解し難い……)｣
そんなに深刻な事なのだろうか、
そうしなければ泣いてしまう程なのだろうか、
しかしそんな事を言ってこちらが意地になっても状況は変わらない。
世の中には怒鳴り声を出さないとストレスで死んでしまいそうな人が少なからずいるので、
そういう時のためによく叫びやがる先輩の近くにいて少しずつ理解しようとしていた。
結局状況が変わる事はなかったが。
晴空｢私、結構人の怒鳴り声には慣れ始めていた筈なんですけど｣
｢｢？｣｣
晴空｢二人の声と、さっきの先輩の声じゃ、どうしても同じように聞こえないんです。｣
足を震わせている事に気付かれない様に、耳を指差して目線を上に持っていく。
晴空｢…そんなに違いは無いのに……｣
どんなに相違点を探しても、結局は同じ所に行き着くし、これ以上考えても無駄なんだから、やめろと脳が言ってくる。
痛む脳にムチを打ちながら、どうにか笑顔を保った。
このまま行けばまた部活に戻れそうだ。
情けなくも鼻血を出したままの先輩からどうにか離れたくて、早く部活に戻ろうと2人を促す。
すると素直に部活に戻ったのは岩泉の方だけだった。
沈黙が流れる。
晴空｢……鼻血大丈夫ですか？｣
このまま血を見続けるのはかなりの体力を使うので、止めて貰おうとティッシュを渡す。
彼はありがとう、といつもより優しい声で受け取った。
鼻から垂れる血液を拭きながら、ニコニコと話し始める先輩。
目線は合わさず景色を見るフリをした。
及川｢岩ちゃんの素直さには毎回驚くばっかりだよ｣
晴空｢？…確かに｣
鼻血を拭いて気付いたことは、もう血は止まっていたこと。いつも通りの顔に戻っていた。
何だかそれでも気まずくて、全力で目を逸らした。
及川｢影山がどんなに震えてても、それに気付いてても、指示されたら言う事聞いちゃうんだもんね。｣
晴空｢……ぇ｣
及川｢何でだろうね｣
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mbftmm(プロフ) - 更新再開待ってますううううう（ ; ; ）めちゃくちゃ面白いです！！！！ (2022年1月18日 1時) (
レス) @page24 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
fareleven(プロフ) - 星蘭さん» え……え、凄い！気付いてくれた！！そうなんです！美羽姉さんの名前聞いた時に名前思い付いて…！！めちゃくちゃ嬉しいです！(´>∀<｀)コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: ca53b20a88 (このIDを非表示/違反報告)
星蘭(プロフ) - 少し前から思ってた。影山3兄弟の名前繋げると、「美しい羽で晴れた空を飛ぶ雄」になる！(言いたかっただけです。すみません。)5も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年1月2日 22時) (レス) id: e03eae3599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fareleven | 作成日時：2020年12月29日 23時
