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それは、ある日の性教育の授業。






私の苦手なうるさい女子たちの群れが

朝から教室に集まっていた。






「性教育とか、なんなの。笑」




「やる意味なくなーい?」






そんなの、私が一番思ってる。




なんでよりによって

誕生日に性教育学ばなきゃいけないの。




はー、気分悪っ。








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唯一話せる友達の

ところへ行きたいのに、

席が離れていてなかなか近づけない。




名簿順になった途端に

仲いい友達と席が離れて

でもその友達の近くには

うるさい女子たちが机占領してて

行けないみたいなね。



こういうのあるあるだよね。








-キーンコーンカーンコーン






「はい、席座ってー」






これで隣の席の女子が

まだマシだったら、

とかちょっとだけ思った。






隣の席の子は、うるさい女子たちと

一緒につるんでて、それなのに

ちょっと異色っていうか、

どちらかというと、あんな奴らとは

違って清楚系な子だった。






実は、ここだけの話、

友達になりたいなと思ったことが

何度もある。




入学してからすぐに

一目惚れした相手と付き合って

その相手に捨てられて

大泣きしてた時、

本当は声をかけてあげたかった。




そのあと何ヶ月かして告られた

別の相手と付き合い初めて

このままでいいのかって

悩んでた時も。






背が高くて顔が小さくて

可愛いしスタイルだっていいのに

決して気取らないその健気さに、

なんとなく惹かれている自分がいた。








そんな時だった。






「Aちゃんって、彼氏いる?」






そう聞かれたのだ。






『い、いないよ!

いるわけないじゃん笑』




「じゃあ、いたことは?」




『…まぁ、あるけど』




「……ヤった?」




『えっ…!?』






何を言ってるんだこの子は。



しかも、顔赤らめながらって

傍から見たら完全に

危ない絵になってるよ、これ。






『…もしかして、

彼氏とまだヤってないの?』




「…なんか、タイミングわかんなくって笑」






終始照れ笑いする君に、

私はなぜか悪い気はしなかった。








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xLuvx(プロフ) - 続き待ってます!更新頑張ってください!! (2015年6月7日 11時) (レス) id: aebc61ec1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫月華恋 | 作成日時:2014年12月9日 16時

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