キラキラヒカル③...Hikaru.Y... (ページ3)

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一緒に笑って、冗談を言い合って、

穏やかに流れていく時間は本当に居心地が良くて。

まだ前の恋愛を忘れることができていなくても、
このまま一緒にいればーーーー、

Aを好きになれるのかもしれない。

そう思った。

そう、思ってたのに。

彼女の姿を見掛けた時、頭が真っ白になった。

隣にAがいたことも忘れて、
姿を隠して、遠くからただ彼女を見ていた。

Aの気持ちを考える余裕すら無くして。

Aを可愛いと思った。

これからも一緒にいられると、
そう思っていた。

でも、俺は。

彼女の姿を見つけたとき、
彼女から連絡が来たとき、

思ってしまった。

どうして今更とか、
俺を振ったくせにとか、
自分勝手だとか、

そういう感情よりも前に

"嬉しい"と、思ってしまった。

それから、
Aの目を真っ直ぐに見られなくなった。

表面では笑いながら、
何でもないって顔をしながら、

Aを裏切っているように思えた。

でも、何も言えなくて。
何と言っていいのか分からなくて。

Aは何でも伝えてくれていいと言ったけれど、
どうしても言葉にならなかった。

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