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そのとき込み上げてきた感情は、
なんだったんだろう。
私は先輩を真っ直ぐ見ていられなくなって、思わず顔を背けてしまった。
光「ありがとな、A。」
私の頭を軽く撫でて、先輩は校舎に戻っていった。
私に何か出来る、などと
期待していたわけじゃなかった。
ただ、先輩の話をずっと聞いていたから。
彼女のことをどれだけ好きかを知っていたから。
少しでもいい。
力になれれば、と思った。
先輩がまた笑ってくれることを望んだ。
だから、先輩の言葉が嬉しかった。
ーーーーーーーー嬉しかったのに。
しばらく俯いて、顔を上げることができなかった。
自分で自分が分からなかった。
どうして私は今、
必死で涙を堪えているんだろう。
私は最初から、そんな風には見ていなかった。
見る気なんて、なかった。
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作者名:環 | 作成日時:2019年4月14日 10時