イエスorイエス②…Daiki.A… (ページ42)

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大貴「なんでそーなるんだよ！」

A「らっへ…みらんらもん！」

頬を引っ張られながら喋ると、なんだか間抜けな言葉がうまれた。

そこから、あんなに躊躇っていたのが嘘のように、聞きたいと思っていた事が次から次へと口から出ていく。

女性と二人で道を歩く大ちゃんを見たこと、

光くんから聞いた高校時代のこと、

最低と承知でスマホを見てしまったこと、

そこまで、伝えた。

今まで溜めていたものが洗われていくように、
胸の中でつかえていたしこりが小さくなっていく。

最初はどこか恐る恐る話を聞いていた大ちゃんも、徐々にその姿勢を崩していって、最終的には俯き、なにかを堪えるように肩を震わせた。

不思議に思ってその顔を覗くと、堪えきれなくなったらしく声に出して笑い始めた。

A「なんで…笑ってんのぉ…？」

呼吸困難になりそうなほど笑う大ちゃんを見ていたら逆に泣きそうになって、顔が歪む。

その様子に慌てたのか、先程まで頬を引っ張っていた手を離すと、優しく私の頭を撫でて髪を一房掬うと丁寧に解いていく。

大貴「俺はさー、A以外はありえないって思ってんのに、なんか一人で悩んでるしー。

…でも結局おまえも俺以外ありえないのね。」

大ちゃんは一頻り笑った後、

急に改まるように真面目な顔をみせた。

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