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光「昨日有岡、Aん家行ったっぽい。」
A「え？！」
光くんのお姉さんは社会人なので、
随分早くに家を出て行った。
それからのろのろと学校に向かう身支度をしていると、コンタクトを装着していた光くんの言葉に朝から素っ頓狂な声を出した。
雄也「何、どした？」
顔を洗っていた雄也には聞こえなかったようで、
私たちの声に、別段慌てる様子もなく尋ねた。
そもそも聞こえていたところで雄也が慌てることはないだろうけれど。
A「…なんで、光くん、が、」
光「昨日夜中におまえの電話ずーっと鳴ってて、目ぇ覚めたんだわ。んで、うるせーから出た。」
雄也「ちょ、なに人の電話勝手に出てんの。」
光「心配すんなってぇ、電話出る以外何もしてねーから。」
雄也「信用できねー…。」
二人が話し込んでいる間に、急いで充電コードに挿しているスマホを手に取る。
着信履歴を見ると、確かに大ちゃんから不在着信が数件と着信一件が表示されていた。
どれも2時を過ぎている。
勢いよく振り向き、髪をセットしている光くんを見るとその視線に気付いた光くんは肩を上下に揺らした。
光「家にAがいなくて心配になったってさ。
うち泊まって…てか姉ちゃんと一緒に寝てるって言ったら切った。」
A「そっか。…あの、」
大ちゃんに良い印象を持っていない光くんのことだ。
もし、なにか。
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作者名：環
| 作成日時：2018年7月28日 23時
