24 ページ24
雄也「なるほどね、就職関係じゃねーのにAがあんなに落ち込むことといえば彼氏のことってわけか。」
納得したような雄也の声に、
光くんは頭を何度も振る。
A「…ごめん、ね。」
申し訳なさそうに手を合わせて謝ると、光くんに頬を軽くつねられた。
それを雄也にやんわり止められながらも、
続きを話すように言葉を連ねた。
光「…あとさ、俺も最近気になるもんSNSで見つけてさ。」
今や聞き慣れた単語にそっと顔を上げる。
雄也は首を傾げながら曖昧な声を漏らした。
雄也「あーなんか写真とか載せるやつ？」
光「そうそう、Aやってなかったっけ？」
A「友達に言われて登録だけしたやつね。
あんまり得意じゃない…。」
光「まあ見た方が早いわ、とりあえずロビー行こ。」
言うが早いか、光くんは椅子の後ろに置いていたリクルートの鞄を持つとすぐ様立ち上がった。
＊
光「ちょ待って、俺のページから…、」
雄也「光くんってこんなん興味あったんだー。」
A「フォローしてる人？めっちゃ多いじゃん、すごー！」
光「高校ん時の友達がやれってしつけぇの。そんで俺も登録だけしたら、あっちゅー間に同級生とかにバレて勝手に増えた。
ってそんなんどーでもよくて、俺の友達で昨日写真あげてた人がいんだけど、」
私と雄也は光くんを挟むように座って、スマホの画面をじっと見つめる。
慣れた手つきで画面をスクロールし、
光くんはその友人の投稿で手を止めた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：環
| 作成日時：2018年7月28日 23時
